-COLUMN-

人間力に差をつけるには、相手の心を和らげるひと言を

日付:2021年09月20日

■相手を気づかえるひと言を身につける

 

あなたは日頃から相手を気づかったり、和らげるひと言を伝えていますか?

相手が「悪いな…」と気にしているようなとき、相手の心を和らげるひと言を使いたいものです。

 

たとえば、待ち合わせの時間に遅刻している友人から、メッセージや電話連絡があったとき、

「こちらは大丈夫だから、焦らずに気をつけてきてね」

「近くのお店で飲み物を飲んで待っているから大丈夫だよ」

と言ってもらえたら、相手は安心しますよね。

 

また、仕事で急遽頼みごとをしてきた同僚に対して、

「お互いさまなんだから気にしないで。お役に立ててよかった」

 

このような言葉がスッと出てくる人は、相手に配慮ができる人だと思われます。

「この人がいてくれてよかった」と感じてもらえ、優しい人、温かい人とまわりからの信頼度も増していきます。

そうやって日頃自分がまわりの人に対して、温かい言葉をかけていると、逆に自分が迷惑をかけてしまったときには、自然と相手が配慮してくれるようになっているのです。

 

■人間力の差をつけるひと言

 

・訪問してくれた相手にかけるひと言

 

◯「ご足労いただき、ありがとうございます」

◯「わざわざお越しくださり、ありがとうございました!」

 

・自分が残業していて、帰宅するのを躊躇している人がいるとき

 

◯「□□さん、わたしのことは気にしないで、帰れるタイミングで帰ってね」

 

人間力の差がつくひと言、ぜひ身につけておきたいですね。

 

■自分の意見や思いと事実はわけて伝えよう

 

相手の心を和らげるひと言以外でも、相手に何かを伝えるという場面で意識をしてほしいのは、あなたの「意見」なのか、それとも「事実」なのか、分けて話すということです。

 

「これはわたしの主観ですが…」

と話すのと、

「●●という結果が出ています」

と伝えるのとでは、相手の受け取り方もまったく違いますよね。

 

自分の意見を事実のように伝えてしまうと、聞いた相手が判断を誤ることがあります。

そうして、間違った情報が行き渡ってしまい、多くの人を戸惑わせてしまうこともあるのです。

 

☓「今日のお客さまとのやりとりは、とてもうまくいきました。お客さまが、わたしの提案をとても気に入ってくださったので、間違いなく採用されるはずです」

 

◯「お客さまが、今回の提案はニーズに合っているとおっしゃっていました(事実)。これはわたしの主観ですが、プレゼンはとてもいい反応でしたので、採用していただけるのではと思います(主観)」

 

主観と事実を分けて伝えられる人は、「客観的にものごとをとらえることができる人だ」と相手から信頼を得られます。

 

個人の考えや感想、感じたことを問われたときには主観で、ビジネス上の報告・連絡・相談には、事実を伝えるように心がけましましょう。

 

 

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