-COLUMN-

人と話すときは、自分の話に値引きシールを貼るのをやめよう

日付:2021年05月10日

■自信のなさを口にすると、自分の価値が下がってしまう

オンライン化が進んでいる昨今。
足を運ばなくても気軽に人とつながることができる時代になりました。
だからといって、対面であっても、オンラインであっても、人前で話をするのは緊張しますよね。

わたしは、講師になりたい人たちを指導するとき、まず「自分の話に値引きシールを貼らないように」と伝えています。

値引きシールとは、

「つまらない話かもしれませんが…」

「まとまりのない話で本当に申し訳ないのですが…」

「お役に立てる話ではないかもしれませんが…」

と、つい自分の価値を自分で下げるような話し方をしてしまうことです。

話をするとき、自信がないとき、つい口にしてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

■「値引きシール」はただの言い訳と心得る

せっかく相手にとって有益になるいい内容を話したとしても、自分で自分に値引きシールを貼っていると、聴いている人たちの感動は半減してしまいます。

厳しいようですが、自分に値引きシールを貼るということは、言い訳をしているのと同じだと、わたしは思っているのです。
「うまく話せなくても責めないでください」という自分を守る行為と同じと言ってもいいでしょう。

それに、「わたしの話には、たいした価値がないかもしれません」と言われたら、せっかく足を運んでくれたり、貴重な時間を使って聴いている人たちに失礼だと思いませんか?

 

■言い訳はせずに、精一杯話をしよう

そこで、言い訳の言葉が出てきそうになったときには、次のような言葉に変えてみましょう。

「せっかくいただいた機会ですので、みなさんのお役に立てる話をお伝えできればと思っています」

「じつはとても緊張していますが、精一杯話をさせていただきます」

こんなふうに、言い訳ではなく自分の本当の思いを伝えることで、相手にも信頼されるようになります。

役割を任されたら、「言い訳はしない」と心に決めて、きちんと事前準備をしておくのはもちろんのこと、いまの自分の精一杯の思いで話してみましょう。

聴き手も、自分の時間と労力を使って話を聴いていることを忘れないようにしたいですね。