-COLUMN-

プライドが邪魔をして部下に謝れないときの対応法

日付:2022年05月10日

■「謝ること=負け」という発想を手放そう

謝りたい気持ちはあるけれど、謝る言葉がとっさに出てこない、ということはありませんか?
謝罪し慣れていないために、どのように謝っていいかわからないという人もいるでしょう。
こういった場合、
「あの人が◯◯してくれなかったから…」
「ああいう環境だったから仕方がなかった」
と言い訳をして、とっさに出る言葉が自分の保身になってしまうことも少なくありません。

あとから言い訳になっていたことに気づいて、
「あのとき素直に謝っていれば、これほどこじれたりしなかったのに…」
と後悔したことがある人も多いのではないでしょうか。
このように、誰かのせいにすることや、言い訳をすることのないように、とっさのときに何を言ったらいいかを練習しておきましょう。

とくに部下に謝ることができないのは、
「謝ってしまうとみっともない」
「情けない気がする」
「部下より自分のほうが下になってしまう」
といった防衛の気持ちから反応することが多いもの。
そもそも、謝ったからといって情けない人間だと思うのは自分の思い込みですし、負けるわけでもありません。

■ごまかしや言い訳は信用を失うだけでなく、度が過ぎればパワハラと受けとられることも…

「負けるのはプライドが許さない」
といった気持ちから、あとで自分が間違っていたことがわかったとしても、ごまかしてしまう人もいます。
間違った判断や、うっかりミスをすることは、人間なので誰でもあるはずなのに、自分より立場が下の人にその姿を見せることで、自分がダメな人間に思えてしまうのです。長期的に見れば、言い訳やごまかすこと、嘘をついて誰かのせいにすることは、信頼を失うことにつながってしまいます。
もし、度が過ぎて相手を責めるようなことがあれば、パワハラと受けとられてしまうかもしれません。

素直に
「これは間違っていました。ごめんね」
「やはり君の判断のほうが正しかったね」
と潔く言えたほうが、あとでその人の器の大きさをみんなが知ることになり、度量の深さが伝わります。

謝ることに慣れていない人は、どんな言葉で言えばいいか、ひとりでロールプレイングして、謝り方のバリエーションを豊富に用意しておくようにするといいでしょう。

■上司であっても素直さは必要。潔く謝れるほうが慕われる

上司の姿勢は、思った以上に見られているものです。
「ミスをしたら、上の人も謝ってほしい」という意見も耳にします。
必要なところで謝罪をして責任をとる上司に、部下はついていきますし、潔く謝ったほうが慕われるのです。
まずは素直に「ごめん」と言ってみましょう。

「悪かったね」
「迷惑をかけて申し訳なかった」
「すまなかった」
など、そのときの自分と相手との関係性によって言い方は変えてもいいでしょう。
習慣になれば、自然と定着していくはずです。

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