日付:2026年10月1日
◼️涙の理由を見極め、相手のタイプに合わせて対応する
自分にとって都合の悪いことや、
耳の痛いことを言われたとき、
涙を流してしまう人がいます。
そのような相手を前にすると、
「このまま話を続けてもいいのだろうか」
と戸惑うこともあるでしょう。
ただ、同じように涙を流していても、
その理由は人によって異なります。
まずは、なぜ泣いているのかを見極めたうえで、
それぞれのタイプに合わせて対応していくことが大切です。
①悔しさや不甲斐なさから泣くタイプ
自分自身に対する悔しさや不甲斐なさから
涙を流している場合には、
相手を勇気づける言葉をかけてみましょう。
◎上司
「Aさん、悔しかったよね」
「そこまでの想いがあるんだったら、次はがんばれるよ」
このように、
本人が感じている悔しさを受けとめながら、
次につながる言葉を伝えることが有効です。
②自己防衛のために涙を流すタイプ
一方で、「もうこれ以上、わたしを責めないで」という
自己防衛から涙を流す人もいます。
拙著『アンガーマネジメント大全』(日経ビジネス人文庫)でも
紹介した事例ですが、このタイプの場合は、
そのまま話を続けようとせず、
冷静に仕切り直すことを提案してみてください。
◎上司
「大事なことなので、泣かずに聞いてほしいのです。
Kさんが泣かずに、落ち着いて聞いてくれるタイミングで
話をしたい内容なので、今日はいったん中断して仕切り直しましょう」
相手が涙を流しているからといって、
伝えなければならない
大切な話そのものを終わらせるのではなく、
落ち着いて聞けるタイミングに
改めて話すことがポイントです。

◼️相手を責める言い方を避ける
自己防衛から涙を流すタイプの人に対して、
もうひとつ気をつけたいのが、
相手を責めるような言い方をしないことです。
たとえば、
×上司
「Bさんが泣くから、こちらの話ができないんだ」
×上司
「泣かれてしまったら、こちらの話ができないよね」
×上司
「しょうがないね。泣く人は…」
といった言葉は避けたほうがよいでしょう。
責めるような伝え方をすると、
さらに泣かれてしまったり、
「こんなひどいことを言われた」
とほかの人に吹き込まれたりする可能性もあります。
そのような状況にならないためにも、
無理に話を続けるのではなく、
いったんその場を仕切り直すことが賢明です。
また、相手の気持ちに同調すると、
余計に涙が出てしまう人もいます。
そのため、
「悲しいよね。わかるよ、その気持ち…」
といった言葉をかけないよう、
注意しておきましょう。
そして、改めて話す機会を設けた際にも、
再び泣いて話が終わってしまわないようにします。
◎上司
「今日は仕切り直した場でもあるし、仕事の大事な話なので、
Kさんと話をしたいと思っています。
今日は落ち着いて泣かずに聞いてくれると助かります」
このように、
仕事上の大切な話をするための
時間であることを伝えたうえで、
改めて話を進めていきましょう。
同じように涙を流していても、
その理由によって適した声のかけ方や対応は異なります。
なぜ涙を流しているのかを見極め、
相手のタイプに合わせてフィードバックすることで、
建設的な方向へと進めていきたいものですね。

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