-COLUMN-

取引先の担当者を替えてほしいとき、誰にどう伝えたらいい?

日付:2026年09月1日

◼️仕事に支障が出ているときは、状況をきちんと伝える

「取引先の担当者を替えてほしいけれど、どう伝えればよいのかわからない」

このような相談もよく耳にします。

 

担当者の変更を申し出るのは、なかなか言い出しにくいものです。

 

実際には、さまざまなやりとりを重ねた結果、

いよいよ伝えざるを得ない状況になっているケースが多いのではないでしょうか。

 

企業研修の講師をしている、ある知人の事例をご紹介します。

 

20年のキャリアを持つ講師に対して、

得意先のエージェントが新人の営業担当者をつけたことがありました。

 

これまで何度も研修を引き受け、

クライアントとの信頼関係も築けていたことから、

新人の勉強のために担当をお願いされたという経緯だったようです。

 

ところが、その新人は

クライアントの要望を正確に理解し、

講師へ伝えることができず、

何度も確認を繰り返すことになってしまいました。

 

講師

「クライアントのご要望は、つまり**ということですか?
それとも□□ということですか?」

 

新人

「あ、そこまで確認できていませんでした。
もう一度聞いてみます。お待ちください」

 

講師

「では、課題についてはどうでしょう?
◎◎ということを課題にしているということで合っていますか?」

 

新人

「あ、そこも確認していないので明確にはわからないのですが、
そこもあわせて確認します」

 

講師

「そこを先方との面談で聞いてきてほしかったんですけど。

こんな状況では、先方の要望に合う提案ができないです」

 

このように、クライアントとの間に入る

営業担当者とのやりとりがスムーズに進まなければ、

仕事にも支障が出てしまいます。

 

確認事項が頻繁に発生すれば、

クライアントを怒らせてしまう可能性があります。

 

営業担当者が何度も確認することで、

講師側への信頼が失われることもあるでしょう。

 

なにより、相手のニーズを把握できなければ、

最適な研修を行うことが難しくなってしまいます。

 

 

◼️起きている事実を伝え、選択肢を示す

 

このケースでは、新人の上司に次のように伝えたそうです。

 

講師

「申し訳ありません。いま、こんな事態になっています。
その結果、よりよい成果が出せない状況です。

ですから、申し訳ありませんが、
〇〇さんもこちらの担当として介入してくださるか、
恐れ入りますが、担当替えも検討してください。

これは、この仕事をよりよくスムーズにするためのものです。
とくに今回の場合は、クライアントが関わっているので、

信頼を損なわないためだと思っていただきたいです。
時間もありません。ご検討ください」

 

その結果、担当者の上司から、

「本当に申し訳ございません。わかりました、介入します」

という返答があり、上司が間に入ることになりました。

 

新人はサブのポジションに落ち着き、

その後は講師が直接クライアントと話せる機会も設けてもらい、

軌道修正できたとのことです。

 

ここでのひとつめのポイントは、起きている事実と、

このままでは相手側にも不利益が生じることを伝えることです。

 

・このような事象が起きていて、困ったことが発生している

・このまま進むと、こうしたデメリットにつながる

・担当を替える、またはやりとりに介入してほしい

・この状況は相手の会社にとっても不利益になる

 

こうした点に加えて、

「非常に困っている」という気持ちも

伝えたことがよかったそうです。

 

もうひとつのポイントは、

担当を替えるか、上司に介入してもらうか、

選択肢を用意したことです。

 

相手にとっても、0か100かの二者択一ではなく、

いくつかの選択肢があったほうが検討しやすいのではないでしょうか。

 

もし選択肢を用意できない場合には、

非常に困っている状況を理解してもらえるよう、

以前のコラムなども参考に、

リクエスト形式で伝えてみてください。

 

仕事をきちんと遂行していくために、

ときには担当者の変更についても

上手に伝えられるフィードバック力を、

身につけていきたいものですね。

 

 

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