-COLUMN-

仲が悪い二人へ、公平な立場でフィードバックするには

日付:2026年04月10日

◼️周囲が疲れてしまう前に対処する

 

職場や学校など、どのような場所でも、

関係性がうまくいかない人同士がいることは珍しくありません。

 

同じチームにいるAさんとBさんの関係がこじれている場合、

二人だけの問題にとどまらず、

チーム全体のパフォーマンスにも影響が及びます。

 

ときには、周囲のメンバーが間に入り、

必要以上に気を遣うことで、

知らず知らずのうちに疲れてしまうこともあるでしょう。

その結果、チームの雰囲気が悪くなってしまいます。

 

このような状況に直面したとき、

マネジメントの立場として、

どのように関わればよいのでしょうか。

 

ある企業での事例です。

 

同僚であるAさんとBさんは、

どちらも30代後半の女性で、

ある出来事をきっかけに、

まったく会話をしなくなってしまいました。

 

情報共有を行う際には、第三者を通さなければならず、

「これをAさんに伝えてください」

「こちらをBさんにお願いします」

といったやりとりが続きます。

 

その結果、間に入る人の負担が大きくなり、

二人の上司である40代の女性Cさんも対応に追われ、

疲弊してしまったとのことでした。

 

 

◼️公平な立場で話し合う機会をつくる

 

Cさんは、仲介を行うにあたり、

昼食の時間を活用して、

二人が落ち着いて話せる場を設けました。

 

その際に意識していたのは、

「どちらにも偏らずに話を聞く」

という姿勢です。

 

Aさん

「以前、Bさんにこんなことを言われて、

それ以来Bさんのことをよく思えなくなってしまったんです」

 

仲介者

◎「そうだったのですね。Bさんとの関わりのなかで、

Aさんはそう感じる出来事があったのですね」

 

仲介者

×「そうですよね。そんなことを言われたらAさんもそう感じますよね」

 

ここで大切なのは、確認や理解はするものの、

共感しすぎないことです。

 

もしAさんに寄り添いすぎてしまうと、Bさんは

「Cさんは、Aさんに肩入れしているのではないか」

と感じてしまうので、公平な場が保ちにくくなります。

 

あくまで事実を確認しながら、

一方に共感せず、双方の言い分を

丁寧に聞いていく姿勢が重要です。

 

 

◼️「仲良くする」よりも「一緒に働く」を目標にする

 

お互いの話を出し合ったあとは、

これからの関わり方について考えていきます。

 

このとき、相手を責め合う方向に進んでしまうと、

状況はかえって複雑になりがちです。

また、無理に仲良くなることを目指す必要もありません。

 

大切なのは、

「同じチームの一員として、どのように協力していけるか」

という視点です。

 

そのために、まずは話し合いの前提を丁寧に伝えます。

 

仲介者

「ここは、どちらが正しいかを決める場ではありません。

二人とも同じチームの仲間として働いています。

現在の関係性によって、周囲のメンバーが

気を遣っている状況も理解してください。

仕事への影響も考え、この時間を設けました。

これからどうすれば二人がチームのメンバーとしてやっていけるか、

それぞれの考えを聞かせてください」

 

このように共有したうえで、

具体的なルールを一緒に考えていきます。

 

たとえば、

・お互いの悪口は言わない

・出社時には目を合わせて挨拶をする

・必要な情報は第三者を介さず直接伝える

 

こういった合意から積み重ねていき、

仲良くすることより、チームの一員として

一緒に働けるようにすることが大切です。

 

話し合いのなかでは、

つい相手を責めたくなる場面もあるかもしれません。

 

そのようなときには、

「どうすればいいと思いますか?」

と問いかけて意見を聞きながら、

公平に話し合いましょう。

 

また、最後に本人たちの言葉で

「気づいたこと」や「これからの行動」を

フィードバックしてもらうと、

より前向きな一歩につながります。

 

それでも難しい場合には、

少し時間を置くこともひとつの選択です。

 

まずは公平に話を聞く場をつくり、

無理のないルールから取り組んでいくことを

意識してみてくださいね。

 

 

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