-COLUMN-

防衛的な相手にネガティブなフィードバックを伝えるとき

日付:2026年03月10日

■話の焦点をずらさないようにする

 

「伝えなければいけないことがあるのに、話がどんどん逸れていく。」

そんな経験をしたことはありませんか?

 

自己防衛の気持ちが強い人は、

ネガティブなフィードバックを受けたとき、

さまざまな形で抵抗を示すことがあります。

 

話題を変えるような返答をしたり、

まわりくどい言い方で応じたり、

質問で切り返してくる場合も見られます。

 

「こんなときは、どうしたらいいのでしょうか?」

「Aさんだったら、こういう場合どうしますか?」

 

こうした質問の背景には、

「フィードバックの内容を受け入れたくない」

という思いが隠れていることも少なくありません。

 

そのため、話題が逸れてしまわないように

意識することが大切です。

 

たとえば、次のように返してみる方法があります。

 

◎上司

「まず、わたしが伝えたことについて、Kさんが感じたことや、

どう受けとめたのかということを聞かせてもらえるかな」

 

◎上司

「この話を聞いてどう思ったのか、

Kさんの考えを先に聞かせてもらえるかな。

そのあとで質問にも答えるね」

 

◎上司

「質問をもらったけれど、

まずはわたしの話をKさんがどう受け取ったのか、

そしてどうしたいと思っているのかを聞きたいんだ」

 

このように、相手が話題をずらそうとしても、

落ち着いて相手の意見を尋ねましょう。

 

もちろん、内容によっては、

先に質問に答えても問題ない場合もあります。

 

ただし、その場合でも、

相手が自分の考えを言葉にするまで、

話の焦点を戻しながら

対話を続けていくことがポイントです。

 

 

■「ごまかせない相手だ」と感じてもらうように関わる

 

防衛反応の強い人が的外れな返答をしたとき、

「はぐらかさないでください」

と強く言ってしまうと、

相手の防衛反応をさらに高めてしまうかもしれません。

 

そうなると、相手は「責められている」と感じ、

建設的な対話が難しくなることも考えられます。

 

こういった防衛反応の強い人の場合は、

相手のペースに引き込まれず、

落ち着いて意見を尋ね続けることで、

 

「この人には、どれだけはぐらかしても通用しない」

「この人はごまかせない相手だ」

 

と感じてもらうことができます。

 

感情的にならず、

繰り返し対話の焦点を戻していく姿勢が、

結果としてフィードバックを伝わりやすくするのです。

 

相手の反応に振り回されず、

フィードバックで伝えたい内容がきちんと届くようにするために、

話を聞く側の姿勢も少しずつ鍛えていけるといいですね。

 

 

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