-COLUMN-

相手やチームと信頼関係を深めたいときに有効な「ポジティブフィードバック」

日付:2025年09月10日

◼️感謝と共感を言葉で伝えよう

 

努力を認めてもらえたひと言で、ぐっとやる気がわいた経験はありませんか?

「ありがとう」という感謝の言葉や、

「よい結果になって、わたしも嬉しい」という共感の言葉も、

立派なポジティブフィードバックです。

 

とくに、自分が依頼したことがよい成果につながったときには、

「Aさん、本当に素晴らしいパフォーマンスをしてくれたね」

と、できるだけ早く伝えることが大切です。

 

その際には、「すごいね」「さすがだね」といった上から目線の評価ではなく、

「本当にありがとう。Aさんが一生懸命がんばってくれたことが、とても嬉しいよ」

といった表現がおすすめです。

 

これは、アドラー心理学でいう「横の関係」を意識した伝え方です。

「横の関係」とは、相手を対等な立場として尊重し合う関係のこと。

その関わり方が、相手のやる気や信頼感をいっそう高めてくれるのです。

 

△縦の関係の言葉

「さすがだね」

「やればできるじゃないか」

(言われて喜ぶタイプもいます)

 

◎横の関係の言葉

「〇〇さんがしてくれたこと、わたしも嬉しく思います」

「今回のプロジェクトは、〇〇さんが努力を重ねてきた結果だよね」

「これは〇〇さんのがんばりが実ったものだね。本当によかった」

 

「さすが」という言葉は、ときに部下や後輩など下の立場の人が、

上の立場の人に使うことがあります。

 

でもこれは、縦の関係性の言葉にあたるため、

相手によっては違和感を覚える人や快く思わない人もいるのです。

 

だからこそ、相手の行動や成果に対して、

対等な目線と共感の気持ちを示す言葉を意識しましょう。

 

 

 

◼️何がよかったのか具体的に伝えてチームを強くする

 

誰にとっても「このチームの一員だ」と感じられることは、

大きな心の支えになるものです。

 

ですから、チームに貢献してくれた人には、

積極的にフィードバックを伝えましょう。

 

上司

「Sさんは、ガントチャートのような行動計画表をつくるのが得意ですよね。

みんなでこのプロジェクトを始めるときに、Sさんがいち早く、

『計画のガントチャートをつくります』と言って、

わずか20分ほどでつくってくれました。

そのおかげで、みんながどう動けばいいかが見えて、

スケジュール管理に役立っています。本当に助かりました」

 

部下

「本当ですか? お役に立てて嬉しいです」

 

フィードバックをする際は、

具体的なポイントを言葉にすることが大切です。

 

・あなたがしてくれたことは、これだけチームの役に立っている

・あなたの行動によって、こんなふうに助けられている

・あなたがメンバーでよかった

 

このように、明確に伝えてみてください。

とくに新入社員やメンバーに入ったばかりの人は、

ポジティブフィードバックを通じて、

どんなことがチームの貢献になるのかを理解できます。

 

そして、「チームに貢献できている」と思えることが、

居場所をつくり、さらなる貢献にもつながっていきます。

 

貢献してくれた人に対して、チーム全体で

積極的にポジティブフィードバックを伝え合う文化を育てていきましょう。

 

 

 

 

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