-COLUMN-

相手もチームも成長するフィードバックの伝え方とは?

日付:2025年08月20日

◼️伝え方次第で成果が変わる

 

「フィードバックをするとつい長くなりがちで、相手に響いているのかわからない」

「いつもダメ出しのような言い方になってしまう…

 

相手のためを思ってフィードバックしているつもりでも、

こういったことに悩むことはありませんか?

伝え方のポイントを把握していると、

相手への伝わり方やその後の成果も変わってきます。

 

前回のコラムでは、フィードバックする際のポイント7つのうち、

3〜5番目までをご紹介しました。

今回は、6、7番目のポイントをお伝えします。

 

6 ポイントをひとつに絞って伝える

 

フィードバックで大切な6つめのポイントは、

「話を長引かせないこと」です。

どんなによいアドバイスでも、長々と続けば説教のように聞こえ、

相手を疲れさせてしまいます。

あれもこれもと一度に伝えた結果、相手が落ち込み、

自信をなくして終わってしまうケースも少なくありません。

 

「そういえば、あのときも同様だった」

「以前からまったく改善が見られない」

と過去の事例を次々にあげて、ネガティブフィードバックを続けると、

受け手のモチベーションが下がります。

 

とくに、ネガティブフィードバックを行う際は、

1回に伝えるポイントをひとつに絞って伝えるのが有効です。

 

・長々と話している例

「〇〇さん、今回の提出も期限ギリギリで、こちらが確認する時間がなかったよ。
 いつも時間を守れなくて、提出日を過ぎていたこともあったし、
 会議やミーティングの参加も開始直前になることが多く、
 さらに、出勤時間がギリギリなこともあるんだよね。
 仕事に対する姿勢に真剣味が足りないように感じるから、もうちょっと…」

 

・ひとつに絞っている例

「〇〇さん、今回の成果物の提出期限についてひと言いいかな。
 締め切り直前になると、こちらで確認する時間がとれないので、
 せめて1時間前には提出してもらえないかな。
 もし、ギリギリになったり期限が過ぎたりするときには、
 前日までに伝えておいてください」

 

このように、フィードバックはできるだけ簡潔にしたほうが、

相手は理解しやすくなり、行動の改善にもつながりますよ。


 

7 「ヨイ出し」を習慣にしよう

 

フィードバックのポイント7つめは、「ヨイ出し」をすることです。

 

アドラー心理学でよく紹介される「ヨイ出し」とは、

相手の長所やよいところに注目して、それを伝えていくことを意味します。

「ダメ出しという言葉はよく耳にするけれど、ヨイ出しという言葉ははじめて聞く」

という人も多いのではないでしょうか。

 

ポジティブなフィードバックは、

特別な場面に限って行うものではありません。

もともと、人は不完全な部分や足りないところに

目を向けがちだと言われています。

だからこそ、普段から些細なよい点にも意識を向け、

それを相手に伝えることから始めてみませんか?

 

急にほめると、「このあとネガティブなことを言われる前触れなのかな?」と、

相手に疑われてしまうことがあります。

そのように思われないためにも、

普段から些細なことや当たり前に見えることにも意識を向けて、

日常的に「ヨイ出し」を伝える習慣を持つようにしましょう。

 

・ヨイ出しのポイント例

・自ら進んで雑務をしている

・時間を守っている(会議などの開始時間5分前までには、かならず到着している)

・積極的にあいさつしている

 

◎上司

「Mさんはいつも時間を守ってくれて助かります。ありがとう」

 

ポジティブフィードバックを伝えるのが難しいと感じるときは、

まずお礼の言葉から伝えるのがおすすめです。

 

アドラー心理学では、人は注目された部分が強化されると言います。

だからこそ、ポジティブなフィードバックは

遠慮せずに伝えることが大切です。

些細なことにも目を向けて言葉にすることで、

チーム全体の雰囲気が明るくなっていきます。

 

コラムで3回にわたり、フィードバックをするときに

押さえておきたい7つのポイントをお伝えしましたが、

いかがでしたか?

 

ポイントを踏まえて伝えることで、

相手やチームの成長につないでいくことができるのです。

ぜひ、参考に取り組んでみてくださいね。

 

 

『すごいフィードバック 心が動き、行動が変わる!』

 (かんき出版)好評発売中!