日付:2022年07月10日
■怒りの出来事は時間が解決してくれることもある
すでに相手との接点がなくなっているにもかかわらず、過去のシーンを思い浮かべるたびに、怒りの感情がよみがえってきてしまう…という経験はありませんか?
そんなとき、
「そこまで言わなくてもいいのに」
「なんでこっちの言うことをわかってくれなかったんだろう」
「私の言っていることのほうが正しいのに」
という、怒りの気持ちがわいてきて、当時と同じくらい、またはそれ以上に腹が立ってしまうこともあるのではないでしょうか。
長引く怒りは時間が解決してくれる側面があります。
記憶が薄れていくにしたがって、感情もだんだん弱まっていくときがくるはずです。
でも、まだそのような境地にはたどり着いていない場合、怒りがふたたび込み上げてくることを抑えるための対処法を、いくつか持っているといいですね。
■怒りを思い出したら違うことをして、現実の「いま」「ここ」に意識を向けよう
過去の怒りがよみがえってきたときは、思考が「過去」や「未来」に飛んでいて、意識が「いま、ここ」に向けられていない状態になってしまっています。
怒りを思い出した瞬間に、その怒り以外の何かに意識を向けるといいでしょう。
たとえば、
・おいしいコーヒーを淹れる(コーヒーの香りにも癒されます)
・好きなアロマの香りを嗅いでみる
・深呼吸してストレッチをする
・心休まる好きな動画を観る
このように、まずは「いま、ここ」に意識を向け、そこからリラックスできることに取り組んでみましょう。
「過去」から「いま」へ、強制的に意識を戻すことで、わいてきた怒りを断ち切ってしまうのです。
怒りの場面が映画のワンシーンのように心の中で思い浮かび、その世界にどっぷりと入り込んでしまう…そして、そのときの感情をふたたび味わう、ということは避けたいものです。
ずっと怒りの出来事ばかりにとらわれていると、苦しくなってしまいます。
あえてほかのことに打ち込んだり夢中になったりすることで、いつの間にか忘れられるものもあります。
怒りを思い出したら、違うことをして意識を「いま」に戻しましょう。
どうにもならない怒りに悶々とする時間を、意識的に減らしていけるといいですね。