日付:2026年03月20日
◼️必要以上に関わらない選択をする
仕事に真剣に取り組んでいると、
思いがけず周囲から嫉妬されてしまうことがあります。
優秀な人に対して、
嫌がらせのような形であらわれることも珍しくありません。
以前、大企業から引き抜かれて入社したTさんから、
こんな相談を受けたことがありました。
「うまく進みそうだったクライアントの担当を突然外されたり、
給与を下げられたりすることが続いていて…。
このまま仕事を続けるべきか悩んでいます」
話を聞いたとき、わたしがまずお伝えしたのは、
起きた出来事をすべて記録に残すことでした。
具体的には、
・いつ
・どこで
・誰に
・何を言われたのか
といった事実を、
できるだけ正確にメモしておくことです。
そうすることで、第三者に相談する際にも、
事実にもとづいた形で状況を説明しやすくなります。
記録がないまま相談すると、
どうしても本人の受け取り方が中心になり、
「事実と違う」と相手側に否定されてしまう可能性もあるからです。
ただ、業務上どうしても
関わらなければいけない相手ではない場合、
嫉妬から嫌がらせをするような人とは、
できるだけ距離をとるという選択もあります。
無理に関係を深めようとせず、接点を減らすことが、
心を守る方法になることもあるのです。

◼️事実にもとづくフィードバックかを見極める
優秀な相手に対して、
嫉妬心から不当な扱いをしてしまう人がいるのも、
残念ながら事実です。
Tさんのケースでも、次のようなやりとりがありました。
Tさん
「給与を下げられるような要因が、わたしにあったのでしょうか」
上司
「あなたは会社にも、みんなにも迷惑をかけている。それが主な理由だよ」
Tさん
「どのような迷惑をかけたのか、具体的に教えていただけますか」
上司
「そんなこともわからないの? だからダメなんだよ」
このように、具体的な事実が
何ひとつフィードバックされないまま評価が下がってしまうと、
「私的な感情で評価されたのではないか」
と感じてしまうのも無理はありません。
もし不当だと感じる出来事があったときには、
それが事実にもとづくフィードバックなのか、
それとも嫉妬からくる嫌がらせなのかを
冷静に見極めることが重要です。

◼️フィードバックする側も「事実」を大切にする
一方で、フィードバックを伝える立場の人にも
気をつけておきたい点があります。
あまりに抽象的な言い方をしてしまうと、相手に
「個人的な感情で評価された」
と誤解されてしまう可能性があるからです。
とくに評価が下がる場面では、
・実績がともなわなかった
・予算を達成できなかった
・クライアントとの関係に問題が起きた
といったように、
具体的な事実を示しながら説明することが大切です。
そのうえで、相手が納得できる形で
フィードバックすることを意識しましょう。
嫉妬心から生まれる嫌がらせのフィードバックは、
伝える側自身の評価も下げてしまいます。
結果として、個人にとっても会社にとっても
プラスになることはありません。
だからこそ、私情に流されるのではなく、
問題解決のための対話として
フィードバックを行っていきたいものです。

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