-COLUMN-

仕事はできるが攻撃的な相手に「伝わる言い方」をしたいとき

日付:2026年03月1日

◼️必要なことだけ伝えよう

 

「仕事はできるのに、人間関係のトラブルが絶えない。

成果は出しているからこそ、扱いに迷う。

このような人に、改善してほしいことをうまくフィードバックするには、

どうしたらいいでしょうか?」

 

こういった相談は、多くの人から寄せられます。

 

結論として、攻撃的なコミュニケーションをとるタイプの人に対しては、

業務上必要最低限のフィードバックに留めるのが現実的です。

 

このタイプの人は、無意識のうちに

相手を打ち負かそうとするところが見られます。

指摘の仕方によっては、

「責められた」「ダメ出しされた」と受け取られ、

防衛的な反応を引き出してしまう可能性があります。

 

たとえば、その場で

「あなただって!」

と強く言い返されることもあるかもしれません。

 

あるいは、表面上は受け入れたように見えても、

根に持たれてあとから仕返しされることや、

陰で悪口や批判を言われることも考えられます。

 

本来、フィードバックは成果を高めるためのものです。

でも、伝え方を誤ると関係がギクシャクして、

無視や拒絶といった形で距離を置かれることもあり得ます。

最悪の場合、関係そのものが絶たれることもあるでしょう。

それでは、組織として発展的な前進は望みにくくなります。

 

だからこそ、「正しさ」よりも

「成果につながるかどうか」という視点で、

伝え方に配慮することが必要です。

 

 

◼️最低限必要な業務だけ伝えるほうがいい人もいる

 

攻撃的なコミュニケーションをとる人には、

自己受容の低さが背景にあることも少なくありません。

自分の弱さや未熟さを認めることが難しく、

自身の防衛として攻撃的になる場合もあるのです。

 

そのため、「もっと人との関わり方を変えたほうがいい」

「生き方を見直すべきだ」といった、

人格や価値観に触れる話題は逆効果になる可能性があります。

 

素直に耳を傾けられない相手に対しては、

業務のうえで必要なことだけに限定したほうが

伝わりやすいでしょう。

 

たとえば、

「ここはこうしてください」

「この点は改善が必要です」

と、具体的かつ必要最小限の内容に絞ることが得策です。

 

深く踏み込まないことで、

関係性を保ちながら成果を積み上げられるケースもあります。

 

大切なのは、相手を変えることよりも

組織として成果を出し続けること。

その冷静な判断が、

チームの未来を支える土台になります。

関係を守りながら伝える工夫が、

たしかな成果を積み重ねていくのです。

 

 

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