日付:2026年02月1日
◼️よかった行動を具体的に伝えよう
自己肯定感が低い人は、
ポジティブなフィードバックを向けられても、
素直に受け取りにくいことがあります。
せっかくほめても、
「たまたまです。わたしなんて、たいしたことありませんから…」
「そんなことないです」
と、自分を下げる反応や否定の言葉が返ってくる場面も少なくありません。
そんなときは、抽象的にほめるのではなく、
その人の具体的な行動をあげて伝えると、
よいところを受け取ってもらいやすくなります。
たとえば、次のような伝え方です。
◎上司
「この資料のまとめ方は、文章量も多すぎずシンプルだけど、
メリハリがあって見やすくて助かりました。Bさんに頼んでよかったです」
◎上司
「さっきの会議で出してくれた◯◯という提案は新たな視点だったので、
今後の商品開発のヒントになりましたよ」
誰かと比較するのではなく、
その人自身の行動や成果に目を向けて伝えることで、
相手も「受け取っていい言葉」だと感じやすくなります。

◼️ほめ言葉が負担になるタイプもいると知っておく
自己肯定感を高めたいと思うあまり、
無理にポジティブフィードバックをしようとすると、
かえって不自然になり、相手が身構えてしまうこともあります。
大切なのは、たくさん言うことよりも、
相手の反応を見ながら些細な変化にも気づけるようになることです。
たとえば、こんな一言もいいでしょう。
「この間お客様への応対をしていたとき、
お客様に対するお願いごとをわかりやすく
具体的に伝えていたのが印象的だったよ」
また、人によっては、
ほめ言葉そのものがプレッシャーになる場合もあります。
とくに、ポジションパワーがある人からの
「次も期待しているよ」
という言葉が、重く感じられてしまうケースも少なくありません。
実際に、
「役員から期待されていると言われて、
うれしい気持ちよりもプレッシャーになってしまった」
と打ち明けてくれた20代後半の方もいました。
わたし自身も、
講師として成長を感じた人によかれと思って伝えた言葉が、
相手にはプレッシャーとして届いていた経験があります。
戸田
「〇さんの講座は、本当によくなったね。
インストラクション技術が上がっているから、次もがんばってね」
0さん
「(また次もこんなふうにできないと、
戸田さんをがっかりさせてしまうかもしれない…)」
そのとき、プラスの言葉でも、
受け取り方は人によってまったく違うのだと気づかされました。
一方で、「期待している」と言われることで、
「嬉しい! 次もがんばろう」
と力がわく人もいます。
だからこそ、
相手のタイプに合わせて言葉を選ぶことが欠かせません。
フィードバックは、評価のためだけではなく、
お互いがよりよくなるための手段のひとつです。
自己肯定感が低い人には、時間をかけて、
安心できる関わりを積み重ねていきましょう。
相手の受け取り方も把握しながら丁寧に関わることで、
相手が少しずつ自分を認められるようになる場面も増えていきますよ。

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