日付:2026年01月10日
◼️まずは「これまでの経験」を聞いてみる
中途採用のメンバーに
改善をうながすネガティブなフィードバックを行うとき、
その人が前の職場でどんなやり方をしてきたのか確認していますか?
新しい環境に来たとはいえ、
その人にはこれまで積み重ねてきた経験があります。
たとえば、
「わたしたちの会社では、こういう場面ではこのようなルールにしています。
◯◯さんの前の職場では、どうでしたか?」
と聞いてみるだけでも、相手の考えを知るきっかけになりますし、
信頼関係を深める一歩にもなりやすいでしょう。
まず確認する姿勢が、大切なスタートになります。
ある中途社員が、役員も同席する公式な会議にカジュアルな服装で参加し、
注意を受けたことがありました。
そのとき、上司はこう言ってしまったそうです。
×「なんでそんな服装で来たの? こういう会議なら、
ネクタイとジャケットを着用するのが普通だろう」
前職ではカジュアルな服装が当たり前だったその社員にとっては、
思いがけない指摘で戸惑いが大きかったようです。
こうした場面では、次のような伝え方も考えられます。
「わたしたちの組織では、役員が同席する会議では
ネクタイとジャケットを着用するルールがあります。
◯◯さんの前の職場では、こうした決まりはありませんでしたか?
今後は、このルールを意識してもらえると助かります」
まず自社のルールを伝える。
次に相手の認識を確認する。
そして、これからお願いしたいことを再度共有する。
この流れを意識することで、
受け取り方もずいぶん変わってくるでしょう。

◼️否定ではなく、理解から入る姿勢を持つ
新しい環境でがんばる人ほど、
じつは一番気を張っているのかもしれません。
「これが当たり前だ」と決めつけたり、頭ごなしに否定したりすると、
相手は萎縮してしまいがちです。
これまでの経験を知ることで、
その人の強みや持ち味も見えやすくなります。
中途で入ったメンバーは、とくに
「期待に応えられているだろうか」
「まわりからどう見られているのだろう」
と不安を感じやすいものです。
そうした気持ちをやわらげるのが、
上司からの継続的なフィードバックとも言えます。
中途採用のメンバーには、
日頃から次のような声かけを意識してみてもよいでしょう。
「もうすっかり職場に馴染んでくれていて、心強いよ」
「この前、○○さんのサポートが助かったと、メンバーが言っていたよ」
こうした言葉があるだけで、
「ここでやっていけそうだ」
という安心感につながりやすくなります。
中途メンバーが力を発揮しやすい環境は、
小さな気遣いの積み重ねから育っていくのかもしれませんね。

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