-COLUMN-

控えめな人が安心する、ポジティブフィードバックの伝え方

日付:2025年12月20日

◼️無理をさせずに個別で伝える配慮をする

 

世の中には、できるだけ目立たずにいたいと感じている人もいます。

とくに若い世代では、大勢の前で注目されることに

苦手意識を持つ人が増えているようです。

 

そのため、ポジティブなフィードバックであっても、

必要以上に持ち上げたり、みんなの前で紹介したりすると、

かえって相手を戸惑わせてしまうことがあります。

 

ある新人研修の場では、

「上司から『Kさんは本当にすごい。みんなも見習ってね』

と言われて困ってしまいました。

周囲のやる気を引き出すために使われたように感じて嫌でした」

という相談を受けたこともありました。

 

よかれと思ってポジティブなことを伝えても、

受け取り方は人それぞれです。

とくに目立つことを望まない人の場合、

「注目されるのが恥ずかしい」

「特別扱いされているようで居心地が悪い」

と感じてしまうこともあるでしょう。

 

そのようなタイプの人には、1対1で伝えるほうが

安心して受け取ってもらいやすくなります。

 

上司

「Yさん、この部分の工夫がとてもよかったよ」

上司

「Wさんは、ここをコツコツがんばっているね」

 

このように、さりげなく言葉をかけるだけでも十分です。

 

また、以前のコラムのなかでも触れましたが、

誰かと比べてほめることは避けたいところです。

過去のその人自身と比べて、

成長した点や変化した部分に目を向けながら、

言葉を選んでみてください。

 

相手にとって心地よい形で伝えられたフィードバックは、

無理なく前向きな行動につながっていきます。

 

◼️フィードバックは短くても、公平さを忘れない

 

ほかのメンバーがいる場で

ポジティブなフィードバックを伝える場合は、

簡潔な表現を意識するとよいでしょう。

 

たとえば、

「Eさんがこの対応をしてくれたおかげで、

チーム全体がとても助かりました。ありがとう」

といったひと言で十分です。

 

そのあとに、

「Eさんの発想は、とても参考になりますね」

「ここまで成果を出してくれて、みんな本当に感謝しています。ありがとう」

と、短くフィードバックするのも効果的でしょう。

 

人前で言われるのを恥ずかしがるからといって、

フィードバック自体を控えてしまうのは、

少しもったいないかもしれません。

 

遠慮して言わないままでいると、

「ほかの人は評価されているのに、自分は見てもらえていない」

と誤解を生んでしまう可能性もあります。

 

だからこそ、フィードバックは控えめでも、

公平に伝える姿勢が大切です。

その積み重ねが、安心感のあるチームづくりにつながっていくでしょう。

 

 

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