日付:2025年11月10日
◼️視点を「リスク管理」に切り替える
「何度伝えても同じミスが繰り返されてしまう…」
そんな悩みを感じたことはありませんか?」
丁寧にフィードバックをしたつもりでも、
すぐに同じ大きなミスをされてしまうと、
「どうして、注意したことが伝わらないのだろう…」
と怒りが込み上げることや、
「これだけ丁寧に説明したのに、なぜ理解してもらえないのか…」
と力が抜けるような気持ちになることもあるでしょう。
でも、現実には1〜2回のフィードバックで
状況が一気に改善するとは限りません。
同じミスが起きるたびに相手を責め続けても、
お互いに消耗してしまうだけです。
このような局面では、「どう改善させるか」よりも、
視点を変えて リスクを最小限に抑える体制づくりを考えることが得策です。
たとえば、次のような工夫があります。
・ダブルチェックのしくみを設けておく
・お客様と直接やりとりしないポジションを担当してもらう
・請求書・見積書・契約書など、お金に関わることは別のメンバーに任せる
改善には、5回、10回と時間をかけて
関わる必要が出てくる場合もあります。
「一度で変わってほしい」と期待しすぎず、
必要な場面で淡々と伝え、
業務が滞りなく進むことを優先しましょう。
また、指導をひとりで背負い込むと、どうしても疲れが蓄積します。
同じチームや上司と情報を共有しながら、
問題点や対応策を一緒に考えていくことで負担も軽くなるので、
より現実的な対策を立てるのがおすすめです。

◼️上司や周囲を守るためのケアも欠かせない
近年はパワハラ防止法の施行によって、
働く側の権利がより強く保護されるようになりました。
その一方で、人材不足の影響から、
ミスを繰り返すスタッフでも採用を続けないと
現場が回らないというケースもあります。
結果として、チーム運営が思うようにいかず、
上司が精神的に追い込まれてしまう状況も見られています。
また、最近の若い世代は「怒られ慣れていない」こともあり、
ちょっとした注意で落ち込んでしまう人もいれば、
逆に上司へ強い態度をとり、
いわゆる“逆パワハラ”に近い状況を生み出す人もいます。
こうした多様なタイプが混在しているため、
マネジメントの難易度が上がっていると感じる方も少なくありません。
さらに、学生時代から起業を経験している人や、
就職しても早い段階で独立してしまう人も増えています。
能力が高く、自立心の強い人材が入社してくれるのは
企業にとって喜ばしいことですが、
数年で会社を離れてしまうケースも見受けられます。
いまの組織づくりでは、
こうした背景を踏まえて問題に向き合う姿勢が求められています。
メンバーの育成だけでなく、
上司や周囲の人が消耗しないようにケアを整えることも、
健全なチーム運営には欠かせないのです。

◼️業務を見直して、ミスを防ぎやすい環境をつくる
何度も同じミスを繰り返す人の場合、
必要なスキルが十分ではなかったり、
心の状態が整っていなかったりすることがあります。
ときには、無意識のうちに
「誰かにかまってほしい」
「足を引っ張りたい」
といった心理が働いているのかもしれません。
もし、改善の糸口が見えないと感じたら、
担当している業務そのものを柔軟に見直してみることも有効です。
マニュアルやルールにとらわれすぎず、
視点を変えて仕事を組み替えることで、
本人にとっても、まわりにとっても負担が軽くなることがあります。
それでも対応が難しいときには、
本人の意向も確認しながら、
異動や担当替えといった選択肢を
検討してもいいのではないでしょうか。
環境を変えることで力を発揮しやすくなる人もいるので、
ひとつの可能性として考えてみてもよいかもしれません。
人材育成は思い通りに進まないことが多いものです。
ただ、想定外のトラブルがある一方で、
「ここまでやってくれたんだ」
「こんな能力があったんだ」
と新たな一面に気づけることもあります。
焦らずに、ミスが起きたときは丁寧にフィードバックしながら、
状況に合わせて柔軟に対応していきたいものですね。

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