日付:2025年04月10日
■どうしたらいいかを考えて気持ちを切り替える
できないことがあって落ち込むとき、
いつまでも気にして引きずってしまう自分に
嫌悪感を抱いたことはありませんか?
誰でも落ち込むことは、多かれ少なかれ経験するものです。
落ち込む自分に嫌気がさすと、人は怒りっぽくなってしまいます。
そして、自分にイライラすると、ほかのことにもイライラしてしまいがちです。
もしも、できなかったことで気持ちが落ち込んでしまったときは、
「それができるようになるためには、どうしたらいいのか?」
を考えるようにしましょう。
一方、
「なぜ、できないのだろう…、なぜダメなのだろう…」
と問い続けても、出口がなくなってしまいます。
少しでも早く気持ちを切り替えるように、工夫することが必要です。
■できたことに目を向けよう
もう過去のことなのに、いまでも思い出して
落ち込んでしまうこともあるかもしれませんね。
たとえば、プレゼンや営業で失敗してしまったときに、
「いつもプレゼンで失敗する…」
「また、できなかった…」
「今回もできなかった…」
こんなふうに、過ぎたことにとらわれて
マイナスのことを言ってばかりいる人は、
「できない自分像」を自分に刷り込んでしまっている状態です。
「また」「いつも」という言葉を使っていると、
自分のできないパターンをより強固なものにしてしまいます。
悪いループにはまっていると感じるときは、
失敗したことに対してとらえ方を変えてみましょう。
「今回は、できなかった」
「今回の〇月〇日のこの仕事は、
わたしの思う通りにはうまくいかなかった」
と言うようにするのです。
そして
「でも、これから先もそうとは限らない」
「毎回、いつもダメなわけではない」
と自分に暗示をかけましょう。
「同じことを繰り返さないために、どうしたらいいのか」
ということも、一緒に考えていくのが得策です。
また、以前のコラムでも紹介した、
その日できたことを書き出す
「サクセスログ」に取り組むこともおすすめします。
すべてのことが思い通りにできないわけではなく、
できていることもあるはずです。
書き出しているうちに
「失敗しても次にできるようになったこともある」
「何もかもできていないわけではない」
「今回のこともやり方次第で、できる可能性が高い」
というように、思考のクセを直していくことができます。
前向きにとらえる習慣をつけて、
「できなかったことを過度に引きずって自己嫌悪に陥る」
という悪いループから、抜け出していきましょう。
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