日付:2025年04月1日
◾️言われて嫌なことを書き出してみよう
「人から言われたくないことを言われて傷ついた…」
「なんであの人にあんなことを言われなければいけないのだろう…」
こういった想いでイライラしたことはありませんか?
人によって、踏み込まれたくない領域は異なるものです。
言う側の相手も、おそらくあなたを傷つけたり、
嫌な思いをさせようとしている人ばかりではないでしょう。
デリカシーのないことを言う人は、
「この人には、何を言っても大丈夫だろう」
と、親しいがゆえに遠慮がなくなってしまっていることもあります。
デリカシーに欠ける発言をされた人も、
「そこまで言わなくてもいいのに…。ひどいな」
と思いながら、嫌だという顔をすることなく、
平然としていたのかもしれません。
そのため、相手は気にしていないものだと思い込み、
さらにズケズケと失礼な発言を繰り返すという
悪循環になっている可能性もあります。
ですから
「これは言われたくない」
とはっきり伝えることや、意思表示をすることがとても大切なのです。
思い当たる人がいる場合には、
まず、自分が言われて嫌だと思うことを、
取扱説明書を書くように書き出して、把握しましょう。
体型のこと、親のこと、出身のこと、学歴のこと、家族のことなど、
「これには触れられたくないな」と思うものを書き出して線を引いてみます。
相手に伝えていないからこそ、不用意に踏み込まれてしまうのです。
書いてみると自分の気持ちも再確認できるので、取り組んでみてくださいね。
◾️礼儀をわきまえつつ目上の人にもはっきりと伝える
嫌なことを言ってくる相手が目上の人の場合でも、
「それを言われるのは嫌だ」という気持ちを伝えることは重要です。
冷静に伝えることは心がけながら、
「それは言われたくない範囲なんです」
と伝えておきましょう。
それでも何度も言われるようであれば、
「本当にこれを言われるのは嫌なんです」
ときっぱり発言する必要があります。
相手の立場や関係性が気になるとしても、
いつまでも引っかかっているのであれば、
思いきって言葉にすることも大切です。
たとえば、目上の人や義理の親族など、
相手との間柄によっても言い方は変わってきます。
基本的に言われたくないことについては、
「この内容に関しては触れられたくない範囲なので、
申し訳ありませんがこれ以上言わないでいただけないでしょうか」
と、率直かつ丁寧に伝えましょう。
最低限の礼儀をわきまえていれば、あなたの意思が伝わるはずです。
嫌な気持ちを溜め込むことなく、
気持ちのいいコミュニケーションを築いていきたいものですね。
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