日付:2025年03月10日
◾️いったん受け流して間を空ける
あなたのまわりに、すぐに拗ねて場の空気を乱す人はいませんか?
そういった人は、指摘をするとますます不機嫌になりがちです。
もし、気に入らないことがあっても、言葉で伝えてもらえればいいのですが、
何も言わずに態度に出す人もいます。
たとえば、
「ここを直してほしい」
「こうしてほしかった」
と言うと、睨みつけてきたり、文句を言いたそうな素振りをしたりする人もいます。
そんなときは、こちらから何か言っても「別に…」などと言って、
さらに拗ねてしまうかもしれません。
このタイプの人には、自分が感情的な態度をとってしまうことに、
自覚がないこともあります。
そういった人に限って、自分のことは脇におき、
他人には厳しいクレーマーになってしまうことも多いものです。
拗ねてしまった人に対しては、「そういう人なんだな」と思って、
いったん受け流しましょう。
このタイプの人に
「いま拗ねているよね」
と直接指摘すると、さらに反応が大きくなってしまうこともあります。
あえてその場では言わずに、間を空けて伝えることが得策です。
◾️不機嫌な相手に同調しない
拗ねている相手に伝えるときには、
「何か言いたいことがあったら、言葉にして言ってね」
「〇〇のときに、ムッとしたように見えたから気になったんだ。
〇〇さんも何か気になることがあったかな? 何かあれば言葉で言ってね」
「〇〇と言ったときに、睨みつけられてびっくりしたんだよね。
みんなに必要なことなら言葉にして言ってもらえるとありがたいな」
というように、責めるのではなく、
感じたことやしてほしいことを伝えるようにします。
タイミングは、ただ時間を空けるのでなく、
相手の機嫌が直ったときに伝えるといいでしょう。
その人の性格にもよりますが、相手が不機嫌なときに言ってしまうと
「そんなことはしていません」
「別に不機嫌じゃないです」
と開き直って言い返してくることもあります。
そうなると、結果的にこちらはますますイライラしてしまいますし、
相手ももっと不機嫌になって、場の空気も悪くなってしまいかねません。
不機嫌になったり、睨みつけたり、拗ねたりする態度は、
まわりから見ると幼く見えがちです。
そういった態度は、本人の評価を落とすことにつながります。
こちらも同じような反応を示したり、
「そんな態度はないんじゃないですか」などと過剰に言ったりする必要はありません。
できるだけ、相手のひどい言動は聞き流しながら、対処していきたいものですね。
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