日付:2024年12月20日
◾️言いたかったことを書き出してみよう
「言いたいことを言えなかった…」
と後悔した経験はありませんか?
また、言えなかった自分に、あとからイライラしてしまう人もいるかもしれませんね。
自分の気持ちや言いたいことがその場で言えない場合、まず普段から自分の気持ちを言語化できていないことが考えられます。
そのため、とっさのときに言葉が出なくて、言いたいことを言い損ねてしまうのです。
これを解消するためには、あとから「あのとき何を言いたかったのか」を紙に書き出してみることです。
一度書き出すことで、気持ちの整理もつくでしょう。
自分の気持ちを言い慣れていない人は、言語化する練習にもなります。
◾️気持ちを書き出して、整理するときのポイント
①気持ちを書き出すときは、主語を「わたし」に固定する
「◯◯さんがこうしてくれなかった」
「◯◯さんがこういうふうに言った」
こうした言い方はよくありません。
これでは、相手を責めるような言い方に変わってしまいます。
あくまで、「わたし」を主語にして書き出す練習をしましょう。
例
「わたしはこう感じていた」
「わたしは〇〇さんに、こうしてほしかった」
「わたしはこうしたい」
②長い文章ではなく、一文に短くまとめる
長くなると、何を言いたいか伝わりづらくなります。
×「わたしは、〇〇さんが、わたしの意見に△△と反対したため、どうしても受けとめられなかったけれど、わたしは□□をこうしてこんなふうに変えたかった」
◯「わたしは●●と思っていた」
「わたしは、急に反対意見を言われてびっくりした」
とっさに口に出せるくらい、短い言葉でまとめることがポイントです。
この気持ちの書き出し方が、自分の気持ちを話せるようになるための練習にもなります。
③「言う」「言わない」の線引きをする
もし「これはあとからでも言いたい」と思うなら「言う」。
「まぁいいか」と思えるなら「言わなくていい」に振り分けをします。
あとからでも、「これはわかってほしい」と思うなら伝えましょう。
ただし、あとから言うときに注意したいのは、
「前からずっと言いたかったのですが…」
と引きずっていたように言わないこと。
言いそびれてしまったのは、自分の責任です。
「いろいろ考えすぎて、言うタイミングを逃してしまいました。すみません」
「なんて言おうかと整理していたら、時間がたってしまってごめんね」
こういった言葉とセットで伝えることがポイントです。
◯「あのとき本当は、こういうことを伝えたかったんです」
× 「この際だから言うけど、前からずっとこう言いたいと思い続けていたんですよね」
この2つでは、言われた相手側の受ける印象がまったく違います。
「ずっと思っていた」と言われたら、相手も「じゃあそのときに言ってよ」と思ってしまうものですよね。
これでは、せっかくあとから伝えても、残念な結果になりかねません。
「自分が言いそびれていた」という意識を持って、伝えることが大切です。
自分の気持ちをきちんと伝えられるように、練習を重ねていきましょう。