-COLUMN-

思うように評価してもらえないときの対応法とは?

日付:2024年12月1日

■「事実」と「思ったこと」を分ける

 

人から思うように評価してもらえなかった経験はありませんか?

「もしかして、嫌われているのでは…」

と気になる自分が情けなくて、イライラしてしまうといった話も耳にします。

 

「評価が悪いので嫌われている」という考え方には、たいていの場合、その人の思い込みが含まれています。

どう思われているか気になったら、まずは、事実と主観を分ける練習をするのがおすすめです。

 

たとえば、「評価されていない」と感じる背景を紐解いていくと、「上司からの評価の数値が〇〇で、フィードバックでは□□と言われた」ということが事実にあたります。その事実から、「自分はこんなにがんばったのに、低い評価をされたからわたしは嫌われている」「〇〇さんのほうが、より評価をされているから〇〇さんのほうが好かれている」と、感じたことを分けていきます。

一度書き出して整理することも効果的です。

 

「事実」と「思ったこと」

「実際に言われたこと」と「言われたことから自分が想像したこと」

などを分けていきましょう。

 

◾️改善点を尋ねてみよう

 

どうしても、がんばったのに評価されないことについて気になってしまう人は、相手に確認してみてもいいかもしれません。

これからもこの職場で、この人のもとで仕事をするのに、なぜこのような評価になったかがわからないと、がんばりようがないからです。

 

いつまでモヤモしたままも引きずっていては、居心地もよくありませんし、仕事の成果も上がりにくくなります。

思いきって、「この評価をした理由や、背景があれば教えていただけませんか?」と確認してみましょう。

そのほうが、どこをがんばったらいいのか明確になります。

 

話をするときは、評価についての文句にならないように、配慮することも大切です。

せっかく勇気を出して伝えるのであれば、大事なことをきちんと受けとめてもらえるように伝えたいものですね。

 

✕「わたしはなぜこの評価なんですか? わたし、がんばっていますよね!」

◯「今回、~という評価をいただきました。でも、わたしは、◯◯までの評価をもらえると思っておりました。なぜかと言うと、〇〇という結果を出したからです。評価にギャップがあったので、今後のために、どこを努力するといいのかを教えていただけますか」

 

このように、「教えてもらいたい」という視点で話していきましょう。

ここでも、「事実」と「思い込み」の切り分けをすることが大切です。

 

感情的にならずに伝えるように心がけることは、評価してもらうことにもつながるのではないでしょうか。

ぜひ、意識してみてくださいね。

 

 

 

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