日付:2024年09月1日
■怒りの影響を受けないように受け流す
怒りを周囲にまき散らす人がいて、困ってしまったことはありませんか?
怒りは伝染するものなので、場の雰囲気が壊れてしまうことにもなりかねません。
相手の感情はコントロールできないものです。
怒っている人に「怒るな」と言っても、残念ながら「はい、わかりました」とすぐに引いてくれることはありません…。
まずは、自分が影響を受けないように「その場から離れる」「部屋から立ち去る」などして、冷静に対処しましょう。
以前、「職場で八つ当たりのようにイライラをまき散らしたり、会議で自分の思う通りの意見が通らないと、最後に椅子を蹴っ飛ばしたりして出て行く上司がいて困る」という相談を受けました。
このようなときに、こちらが一番気をつけなければいけないことは、怒りの影響を受けてイライラしないことです。
相手に対して「許せない」という怒りを感じても、
「場の雰囲気が悪くなるのでやめてください」
と言えない場面もあるかもしれません。
だからこそ、まず自分がその影響を受けないように、対処をすることが大切です。
その場から席を外すことや、部屋から立ち去るなど、自分で受け流せるような状況をつくっていきましょう。
■イライラしやすい人には複数でフォローしよう
怒りをぶつけられたとき、人は大きなストレスを抱えてしまうものです。
もし、ひとりが八つ当たりを受けてしまった場合には、チームのメンバーで標的になった人をフォローしてあげてください。
「さっき、こんなふうに言われてショックだったよね」
「大丈夫? 大変だったよね」
と声をかけ、嫌な思いをした人の話を傾聴し、勇気づける言葉をかけましょう。
上司に問題がある場合は、チームで連携をとることで、個々のストレスが増幅するのを防ぐことができます。
たとえば、次のような対策をとるのはおすすめです。
・打ち合わせが終わり次第、すぐにコミュニケーションを打ち切る
・標的になってしまった人には、八つ当たりをされたらすぐに、連携プレーで他部署に書類を届けてもらったりして、ほかの場所に行けるような仕事を頼む
・問題のある人とランチを一緒にしないなど、過ごす時間を減らす
こういった配慮は、管理職の人の手腕が問われるところでもあります。
問題のある人と、それ以外の人が1対1にならないように、できるだけ物理的に距離をとるのが得策です。
まわりの怒りに左右されず、自分や場を保つ対処法を身につけておきたいものですね。