-COLUMN-

過去にされたことを許せない相手への対処法

日付:2022年01月20日

■許せない相手と仕事をするとき

 

「どうせ君には無理だ」

と職場の上司から言われ、傷ついたという相談を受けました。

傷つくようなことを言われ、その人とは二度と話したくないという気持ちになった経験、あなたにもありませんか?

 

その後、その上司の態度は、少しは改善したのですが、過去の出来事が忘れられず、仕事に支障をきたすような関係が続いています。

では、許せない相手と仕事をしなければいけないとき、どうすればいいのでしょうか。

 

■不機嫌さを相手に悟らせない

 

許せない相手と一緒に仕事をするのは、耐え難いものがありますよね。

「許せない」という強い感情を持っていると、その強さの分だけ、知らず知らずのうちに表情や語調、態度ににじみ出てしまうこともあります。

相手もそれを感じとると、場の雰囲気が悪くなって、仕事に影響が出てしまうこともあるでしょう。

そうなると、ますます相手を嫌う気持ちが大きくなり、仕事もうまく回らなくなることに…。

 

また、仕事上、不快感を態度で示してしまうと、自分の評価を下げることにもなりかねません。

仕事でのかかわりが必要な状況では、嫌な顔をしないように意識をしましょう。

不機嫌さを相手に悟らせないように接することは、誰もが気をつけなければいけない最低限のマナーです。

 

だからといって、されたことを無理に忘れようとしなくてもいいので、「割り切る」という選択をしてみてはいかがでしょうか。

割り切るためには具体的にどうすればいいか、解説していきますね。

 

■気になることは、事実のみを伝える

 

まず今回のケースでは、「相手も少しは改善している」ということに目を向けてみましょう。

人は一瞬では変われません。

自分自身を変えるには、多大なエネルギーが必要になります。

その人が変わろうとしているのなら、あなたも変わるという選択をしてみるのも一案です。

 

ただ、もしも相手に自覚がない場合は、事実を具体的に伝えてみるという方法もあります。

感情的に伝えると、責めるようにもなってしまうので、

「そう言われると傷つきます」

と冷静な口調で伝えること。

 

仕事でかかわらなくてはいけない相手である分、コミュニケーションをとらないと進められないこともあるでしょう。

ここでぎくしゃくすると、自分の仕事が進まなくなってしまいます。

そんな不本意な事態に陥ってしまうのは避けたいですよね。

 

相手とかかわるときは、仕事の本来の目的が果たせるように集中しましょう。

そして、仕事に集中できたなら、自分をねぎらってあげてくださいね。

 

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