-COLUMN-

伝わる言い方の鍵は、結論を20字で伝えること

日付:2019年12月25日

■言いたいことはシンプルに伝えよう

「で? 結局何が言いたいの?」
「つまりどういうこと?」
「こちらは何をすればいいの?」
会話をしていて、相手にそんなふうに言い返されたことはありませんか?

思いあたることがある人に、おすすめのトレーニングがあります。
それは、はじめに結論を20字以内で伝えるという方法です。
「結論は、◯◯です。そのことについてご説明します」
「今回ご相談したいのは、◯◯の件です」
結論を先に伝えることで、何が言いたいのかが相手に伝わらないということはなくなるはずです。

個人差はありますが、女性はとくに話が長くなりがちで、理路整然と話をするのが苦手な人が多いですよね。言葉を重ねれば、それだけ多くのことを理解してもらえるかというと、決してそういうわけではありません。

伝えることに苦手意識がある場合には、一番伝えたい核になるメッセージ(コアメッセージ)を20字以内で考えましょう。
そして、理由を伝え、最後にまたコアメッセージで終える。この組み立て方で話をすると、相手に伝わるコミュニケーションができますよ。

 

■キーワードを書き出して、話の道筋を立てる

大勢の人の前でスピーチをする際、あなたはどうしていますか?
よく、一言一句すべてを原稿にしてしまう人がいます。でも、心に残る話ができる人は、書き上げた原稿を読み上げたり、暗記した原稿をそのまま話したりしません。
自分の言葉で伝えています。わたしは、そのほうが人の心に届くと思っています。

そうはいっても、思いつきだけで話せばいいというわけではありません。話す前には、話の要点がわかるようなキーワードを書き出し、話の流れを決めておきましょう。
たとえば、「嫌われずに伝える方法」を題材とした話をするとしたら、キーワードはこのようになります。

・自分の警戒心は相手に伝わる
・相手の感情をコントロールしようとしない
・自分を主語にして伝える

このようなキーワードを、5~6個書き出し、話のテーマと合っているかチェックしてから、話の道筋を決めていきます。
こうして、キーワードを書き出し、順番を決めていくという準備をすることで、一番伝えたいコアメッセージが明確になり、聞き手の興味がわくような話の構成ができあがるのです。

 

■「なぜ」を明確に伝える

相手に伝わるように話すための要点を、さらに詳しく解説します。
話す順番は、「結論→理由→具体例(検証事例)→結論」の流れを意識します。
そして、一番伝えたい結論の後に、なぜなのか理由を伝え、裏付けとなる具体例やデータを示します。信頼できるデータがあると、より説得力が高まります。この部分が明確でないと、信憑性に欠けた話になってしまいます。

また、話をするときには、一文を短くするというポイントも忘れずに。
人前で話をするのが苦手な人は、たいてい文を「、」でつなぎ、一文が長くなってしまいがちです。これでは、「で、何が言いたかったの?」と聴衆が混乱してしまいます。当の本人も、途中で何を伝えたかったのかわからなくなってしまうことも…。

話をする際には、「。」を入れて一文を短くすることを意識してみてください。
「。」を入れることで、聞き手が話を理解するための「間」を確保することもできます。伝わる話をするためのいくつかのポイントを、ぜひ覚えておいてくださいね。