-COLUMN-

雑談力はやっぱり必要!? リモートワークでもちょっとした雑談を

日付:2021年10月10日

■昨今多くなったリモートワークによるお悩み

わたしは長年研修講師を行っていますが、ここ最近多いご相談内容は、主に2つあります。

ひとつは
「パワハラ防止に向けて、管理職の人たちが適切な部下指導ができるようになるにはどうしたらいいでしょうか?」
「どうやって部下とコミュニケーションを取っていったらいいのでしょうか?」
というもの。

とくに、昨今コロナ禍でリモートワークが進み、コミュニケーションの形が大きく変化しました。

「打合せや会議の用件以外のことを話しづらくなった」
「気軽に雑談する時間がなくなった」
という現象が起こり、ざっくばらんに意思疎通をはかりにくくなってしまったのです。

どうコミュニケーションをとっていったらいいのか。

イライラすることも多くなり、アンガーマネジメントにどう取り組んだらいいのか、悩みを抱えている方の話を聴くことも多くなりました。

 

■心理的安全性のある職場を目指す

そしてもうひとつのご相談内容は、心理的安全性についてです。

近年、職場の心理的安全性を目指す企業も多くなりました。

 

たとえば、役職やキャリアに関係なく、誰もが対等に議論ができる環境を目指す場合、価値観に相違のある相手とどんなふうにコミュニケーションを取っていけばいいのでしょうか?
というご相談をいただくことも多くなりました。

 

こういったリモートワークによるコミュニケーション問題や、心理的安全性を推奨していくために超えなくてはいけない課題などは、今後も増えていくように思います。

 

■情報交換だけでないコミュニケーションを!

対面で会っているときであれば、ランチを一緒に食べに行ったり、雑談の時間でフォローできたことも、画面上だけのコミュニケーションになったことで、叶わなくなってしまいました。

 

でも、人と関わるうえで、雑談は必要なものなのです。

 

コミュニケーションとは、情報交換だけのものではありません。

報連相をして終わりではなく、ちょっとした会話によって相手への親近感が増したり、関係性が深くなっていったりするものです。

 

仕事以外の話をすることで、相手と気持ちのよい関係を築くことにつながります。

 

「リモートワークだからできない」
と諦めるのではなく、リモートワークだからこそ打合せ前などの少しの時間を使って、参加者と雑談をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

*怒りの扱い方大全(日本経済新聞出版)好評発売中!*