-COLUMN-

過去にとらわれている相手に効く問いかけとは?

日付:2021年05月1日

■マイナス発言を繰り返す人に「もっと前を向きなさい」は逆効果

 

あなたのまわりに、「あのとき、ああしていればよかった…」と、いつも後悔の言葉を口にしたり、過去の話ばかりしている人はいませんか?

 

過去にとらわれている人は、うまくいかなかった理由を誰かや何かのせいにする傾向があります。

だからといって、そういう相手に「もっと前を向きなさい」と声をかけると、相手が耳を傾けなくなってしまうケースがあるので逆効果です。

 

■「本当はどうなりたいの?」未来に目を向けさせる質問をしてみる

 

過去にとらわれている相手に直面したら、視点を過去から未来に向けさせる質問を投げかけてみましょう。

「本当はどうなりたいの?」

「あなたの理想の状態はどんな状態?」

このように、未来に向けた問いかけをすることで、思考が切り替わるようになるのです。

「なぜ?」(WHY)という問いでは原因を探ることしかできず、答えが出ませんが、「どうしたら?」「どうやって?」(HOW)という問いなら、未来への解決策が生まれます。

ぜひ「どうなりたい?」と、未来に目を向けさせる質問をしてみてくださいね。

 

■不満しか口にしない相手に同調しない

 

では、過去ではなく、現状の不満ばかり口にする相手には、どう対応するといいのでしょうか。

 

「あの人が協力してくれないから、仕事がスムーズに進まない」

「上司が評価してくれないから、わたしはやる気が出ない」

 

こんなふうに、人がしてくれないことにばかり意識が向いている人に、「そうだよね。大変だよね〜」「わかる、わかる!」と、同調するような言葉をかけていませんか?

 

いつも不満ばかり言っている人に同調すると、余計に相手の不満が大きくなり、ひどいときには爆発してしまいます。

相手が不満ばかり口にしたら、「じゃあ、あなたには何ができるの?」と切り返してみましょう。

 

■主語を「あなた」に変えて質問する

 

「あなたには何ができるの?」「あなたは、本当はどうしたいの?」と問い返すことで、他責にしてばかりで自責の発想がないことにまずは気づいてもらうことができます。

ポイントは、主語を「あなた」に変えること。そうすることで、自分ごととしてとらえてもらえるようになります。

 

そもそも、不満や愚痴ばかり言っていても、問題は解決できません。

言えば言うほどマイナス感情が大きくなり、周囲にも悪い影響を与えてしまうはずです。

聞かされる側のストレスも、たまってしまいます。

 

不満を口にしている人がいたら、「本当はどうしたいの?」と問いかけてみましょう。

負の連鎖を断ち切る助けになってくれるはずです。