-COLUMN-

警戒心は相手に伝わる〜人へのネガティブな先入観をはずそう〜

日付:2021年07月10日

■こちらのマイナス感情は相手に伝わってしまう

 

初対面の人と接するとき、大なり小なり誰でも緊張はしますよね。

緊張もしないし、人と接するのが大好きという人は別ですが、たいていの人は、初対面の相手やあまり親しくない相手と接するときは、無意識に心理的な距離をとっているのではないでしょうか。

 

とくに、あなたにとって苦手な人、扱いにくいと思っている人と接する場合は、自分のなかで勝手にマイナスなことを想像しているものです。

 

たとえば、

「意見を言っても、どうせ反対される……」

「勇気を出してお願いしても、断られそう……」

「今日の服装では、バカにされてしまうかも……」

「今日も嫌味な言い方をされるに違いない……」

などと、心のなかでマイナスな反応ばかりを想像してしまうのです。

 

こういった相手に対してのネガティブな思いは、たとえ言葉に出さなくても、表情や言動に表れて、相手に伝わってしまうことがあります。

たとえば、

「厳しいことを言われそう……」

「ネチネチ嫌味を言われるかも……」

と思いながら接していると、オドオドしてしまったり、相手の顔色をうかがうような態度をとってしまったりして、相手からも

「こちらのことを怖がっているのかな……」

と思わせてしまいます。

 

 

■親しくなれるチャンスをつかむために

 

ほかにも、

「わたしのことだまそうとしているのかも」

「この人の言うことは信用できない」

「何か裏があるんじゃないの?」

と思いながら、疑いの目で見ながら接していると、つい相手に対して横柄な振る舞いになってしまいます。すると、相手も

「なんて失礼な人なんだ」

といい気持ちはしませんよね。

そうして、気がつけば、心の距離だけでなく、物理的に距離を置かれてしまうのです。

 

こうなってしまうと、お互いに心理的な距離がどんどん広がっていくだけで、いつまでも相手へのマイナス感情が消えなくなってしまいます。

 

こちらさえネガティブな思いを抱かなければ、親しくなれることもあるのですから、相手に対してマイナスの先入観を持つのはもったいないですね。

 

自分にもそういう経験があるという人は、

・日頃からマイナス思考で物事に向かわない

・心の声が態度や表情に出ていないかを意識する

・苦手だからといって最初から遠ざけてしまわない

などと、自分にできる小さなことから意識を変えていきましょう。

きっと、相手に対しての見方も変わってくるはずですよ。