-COLUMN-

謙遜は美徳? ほめられたときには「ありがとう」を伝えよう

日付:2021年10月20日

■謙遜が相手の居心地を悪くする

あなたは人からほめられたとき、どのように返しているでしょうか?
人からほめられると、つい謙遜してしまうのが日本人のクセ。
むしろ美徳と感じている人もいることでしょう。

「いえいえそんなことありません」
「たまたまです」
と、返すぐらいならいいのですが、
「滅相もございません」
「わたしなんてまだまだです」
とまで言ってしまうと、ほめた相手も居心地が悪くなってしまいます。

せっかくこの人のここはいいな、と思っていることを伝えているのに、拒絶されたように感じさせてしまうのは、相手にも失礼です。

「言ってはいけなかったのかな…」
「言わなければよかった…」
と思わせてしまうこともあるはずです。

まずは、ほめられたら、素直に受け取りましょう。
「ほめられ上手は世渡り上手」
気持ちよくほめられることは、相手への礼節でもあります。

 

■相手からほめられたとき

☓ 「そんなそんな…とんでもないことです」
☓ 「○○さんに比べれば…わたしなんてまだまだ足元にも及びません…」
☓ 「このぐらい、俺の通過点なんで…」

謙遜しすぎたり、逆に卑屈に聞こえる言い方、傲慢な言い方には気をつけましょう。

○ 「ありがとうございます! そう言っていただけてうれしいです!」
○ 「○○さんにそう言っていただけて、感動します」
○ 「あまり言われたことがないので、ちょっと照れくさいですが、ありがとうございます!」

ありがとうと素直に受け止めるだけでなく、まわりも立てる言葉を言いたいときには、
「ありがとうございます。これもみなさまのおかげです」
と伝えてみましょう。

ほめられたときには、「ほめられ上手は世渡り上手」という言葉を思い出して、まずは素直に「ありがとうございます」の言葉を返すことからはじめてみてくださいね。

 

 

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