日付:2021年04月10日
■端的に伝えたほうがわかってもらえる
「もし…できればでいいんですが、あの、無理そうならいいんです…」
「難しければ、断っていただいてもいいんですが…」
「こんなことお願いするのも申し訳ないのですが、わたしも◯◯さんから頼まれていて…」
こんなふうに、言いにくいからといって、つい言葉を濁して長々と伝えてしまうことはありませんか?
言いまわしひとつで相手をイラッとさせたり、させられたりという経験は、誰もが経験していることではないでしょうか。
無理なお願いを伝えるときや、断るとき、クレームを伝えるときなど…言いにくいことを伝える場面は意外にも多いものです。
でも、長々とした伝え方をすると、聞く側の相手に負担をかけてしまいます。
言いにくくても、なるべく短い言葉でわかりやすく伝えましょう。
「恐れ入りますが、わたしは◯◯のように考えています。ご検討いただけますでしょうか?」
「せっかく誘っていただいたのですが、残念ながら◯◯の予定で伺えそうにありません。申し訳ありません」
このように端的に伝えたほうが、カドが立たず、こちらの要望もスムーズにわかってもらうことができます。
■クレームは事実と対応策、自分の気持ちも伝える
また、反対にクレームを言うときには、感情的に言い分をぶつけるような言い方は避けたいものです。
「こんな状況になって、大変困っています」
「期待していたのに、こんなことになって残念な気持ちです」
このように、期待通りではなかったというがっかりした思いや、不快感の「感情」を伝えましょう。加えて、現状の事実と、今後どうしてほしいのかということを具体的に伝えられるといいですね。
そこまで伝えられると、相手もただ「責められている」とは感じずに、建設的に対応しようという気持ちになってくれるはずです。
伝え方を、少し気をつけるだけで状況は変わりますから、ぜひ意識してみてください。
■仕事関係の人へは、その連絡手段がふさわしいのか考える
SNSでのコミュニケーション手段が当たり前になっている昨今。プライベートだけに限らず、仕事関係の人とのやりとりもSNSを使っている人が多いのではないでしょうか。
SNSのアプリを利用すれば、わざわざパソコンを起動することなく、スマートフォンを利用して確認することができます。とても便利ですよね。
でも、LINEやメッセンジャー(Messenger)、チャットワーク(ChatWork)で言いにくいことを伝えてしまおうなど考えたりする人はいないと思いますが、仕事関係の方に連絡をする場合は、そもそもその連絡手段がふさわしいのか考えてみるクセをつけましょう。
送る内容によっては、「この内容をLINEで送ったの?」と違和感を与えてしまうかもしれません。そのことが原因によるトラブルにもつながりかねないのです。
■大切な案件は、直接伝える
たとえば、退職の相談や報告、結婚の報告、さらに金額交渉に関することについて、メールやLINEで済ませるのは失礼にあたります。受け取る側からすると、「こんな大切なことをメール一本で済ませるなんて…」と軽率に感じ、不快に思うかもしれません。
大切な案件を伝える場合には、やはり本題を直接話すようにしましょう。
もしメールやLINEを使うのなら、「ご報告(ご相談)したいことがあるので、お時間をいただけませんでしょうか」と打診にとどめておくことです。
わたしも、仕事相手とのやりとりでメッセンジャーやチャットワークを使っています。
ただ、これは「この内容は、この手段でやりとりをしましょう」と事前に確認したうえでのこと。とくにメッセンジャーを送る際には、相手に誤解を与える表現になっていないか、言いまわしが厳しくなっていないか、文章を作成した後にかならず読み直して確認しています。
■深夜や早朝の送信はしない
SNSの気軽さゆえに、簡単にやりとりができるようになったからこそ、相手への配慮は決して忘れてはいけません。
たとえば、あなたはメールを送る時間帯を意識していますか?
わたしの場合、仕事柄、昼間にメールチェックができず、返信が夜遅い時間になることがあります。このとき、送る時間帯をどうするかは相手のアドレスで判断するようにしています。明らかにパソコン用とわかれば、夜遅くに返信をすることもあります。
ただ、LINEやスマートフォンのアドレスとなると、深夜や早朝に送るのは失礼にあたります。ですから、よほどの緊急事態(約束前日の夜にキャンセルするなど)でなければ、深夜や早朝の送信はしないように意識しています。
とくに、仕事上の上司や先輩とやりとりする際には、相手から指示がないかぎり、LINEなどでの連絡はやめておいたほうが賢明です。
SNSのおかげで、手軽にやりとりができ、便利になった反面、マナーが確立されていないため、トラブルにつながる可能性もあります。
いずれにしても、相手への配慮を常に意識すること。
そのうえで、便利な連絡手段をうまく活用していきましょう。