-COLUMN-

聴き手が注目するプレゼンテーションのコツとは?

日付:2021年08月20日

■ジェスチャーが相手の注意を惹きつける

 

あなたは、人と話をするときジェスチャーを交えて話をしますか?

 

身振り手振りが大きい人もいれば、ジェスチャーなどまったくないという人もいるでしょう。

でも、たとえば、大勢の人の前で話をするプレゼンテーションのような場では、あえてジェスチャーを取り入れることをおすすめします。

 

それは、そもそもジェスチャーを交えて話をする目的が、「相手の注意を惹きつけること」だからです。

 

ただし、注意をしてほしいのは、話をする相手の人数です。

人数が多くなればなるほど、その人数に合わせた大きなジェスチャーにしなければ、聴衆には伝わりません。

 

とくに日本人は、ジェスチャーが不得意な人が多く、急に本番で取り入れようとしても操り人形のように不自然な動きになってしまいがちです。

本番前には、かならず鏡を見て練習するか、動画を撮影して、動きを確認してみましょう。

 

ジェスチャーで気をつけたいのは、指先をそろえて指し示すことと、はっきり動くこと。

指を使う場合は、指先までピンと伸ばすことが大切です。

 

相手に伝わるようにするためには、人数別では、以下のようなことを意識しましょう。

 

10人以内(小会議室)

・自分の目の前で腕を動かす程度

・指を使う場合も、自分の目の前で

 

50人程度(50㎡程度)

・一番うしろの人まで見えるよう腕をのばす

・指を使う場合も、自分から50センチ程度離して示す

 

100人以上

・全身を大きく使う

・腕を思いきり伸ばす

 

 

■体言止めで強調する

 

すべての言葉の語尾を「です・ます」にすると、丁寧ではありますが、抑揚がなく同じトーンに聞こえてしまいます。

強調したいポイントがあるとき、「です・ます」を使わず、あえて体言止めで言い切ってしまうという方法があります。

 

たとえば、「です・ます」を語尾に使うと…

「怒りを適切に表現するには、3つのポイントがあります。1番は〜です。2番は〜です。3…」

 

一方、体言止めを使うと…

「怒りを適切に表現するための3つのポイント。①〜、②〜、③〜。以上3点です。どういうことかというと…」

 

このように、ジェスチャーだけでなく、体言止めを使うことで言いたいことを強調し、相手にポイントが伝わりやすくなるのです。

 

 

■意見を伝えるときは結論から

 

大人数の前で意見を求められたとき、ダラダラ話をする人を見て、イラッとした経験はありませんか?

逆に、あなた自身が人前で話をしたら、まわりをイライラさせていたという経験はありませんか?

 

結論が見えない話を長々とされると、聴き手のストレスがたまります。

結論から話すのがルールです。

 

☓「いろいろ考えたのですが、みなさんの話を耳にしていると、迷うところがあります…。あんなことや、こんなこともありましたし、提案内容もどれもいいように思えます。わたしとしては…」

 

◯「まず結論から申しますと、A案に賛成です。なぜなら(理由は)…」

 

◯「まず何を言いたいかというと、…」

 

上記のように、最初に結論から話し始めると、聴き手は安心して話を聞いていられるのです。

 

会議やプレゼンテーション、人前で話をするときはどうしても緊張をしてしまうもの。

回数を重ねることも大切です。

 

ぜひ、いろいろと試しながら相手に伝わる方法を身につけていってくださいね。

 

 

 

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