日付:2022年06月20日
■休む=ダメなことではない
最近はリモートワークも定着してきて、
「休憩時間やお昼の時間にだらだらしてしまう自分が許せない…」
という声をよく耳にします。
ある人は、休憩中に自宅のソファーで横になることや、テレビを観てだらだらする自分が許せないのだそうです。
小さな頃に親から「ちゃんとしなさい」と言われていたので、自宅でオフィスにいるときよりラフな格好をしてのんびりしていることに気が引けて、
「ちゃんとしていない自分がダメな人間に思えてくる…」
と話していました。
その人は、リモートワーク中にこなすべきタスクを、スケジュール通りに進めていました。
自宅でラフな格好をしていても、仕事をこなせていれば本来は問題ありません。
ところが、本人は
「もっとがんばらなくちゃいけない…」
と、時間の過ごし方を改めたい気持ちが強いのです。
このタイプの人は、だらだらすることや息抜きをすることを「サボっている」ととらえてしまうことがよくあります。
人間は常に全速力で過ごすことなどできません。
むしろ、生産性を高めるには、休むことが必要不可欠なのです。
■できていることに目を向けよう
人の集中力には、限界があります。慶應義塾大学の島津明人教授によると、人間の脳が集中力を発揮できるのは朝目覚めてから13時間以内だといいます。
さらに起床後15時間を過ぎると、酒酔い運転と同じくらいの集中力しか保てないとのことです。
それなのに、「もっとがんばらないといけない」と感じる人は、ある意味とても真面目で、自分に対するハードルが高くなってしまっている状態と言えます。
このハードルを見直していきましょう。
このタイプの人は、できたことに目を向ける習慣を持つことが得策です。
「この時間内にこれができた」「通勤時間がない分、書類や資料の整理をした」「家を片付けた」など、真面目な人ほどたくさんあるでしょう。
人生は、いつも100%、120%の結果を出せることばかりではありません。
適度な休息は、集中力や生産性を高めてくれます。
「いつも何か生産性のあることをしていなければいけない」という思い込みを見直し、手放すことが大切です。
「もっとがんばらないといけない」
と感じる人は、できたことに目を向ける習慣を持ちましょう。