日付:2022年08月20日
■過度な期待をやめよう
ミスが多いとわかっている相手に、安心して仕事を任せるのは難しいもの…。
安心して仕事を任せられないと、心配で気が気でない人も多いでしょう。
「え!? どうしてここでそれをするの!?」
「なんでこんなことをしてしまったの!?」
「なんでこの報告をしないの!?」
このように、心配が高じてイライラしてしまうことはありませんか?
話の通じる相手であれば、
「これはこうしてもらいたいんだ」
「このように仕事をしてもらえないと、安心して任せられないんだ」
と率直に伝え、すぐに対応してもらいましょう。
ところが、なかには何度注意をしても、ミスを繰り返す人も…。
このタイプの人に苦労している管理職の人は、じつはとても多いのです。
あまりにもミスが多い場合、もしこちらが取引先の立場なら、
「この人との仕事は安心できないな」
と思った段階で、担当を替えてほしいと要求する方法もあります。
それが難しい場合は、
「この人と仕事をするうえで、最小限のリスクですむにはどうしたらいいのか?」
と考えて取り組むことが得策です。
■ミスを繰り返す人にはチームで対応しよう
たとえば、次のような対策をとるのはおすすめです。
・重要な仕事を任せる割合を減らす
・ほかの人よりも頻度が高いチェックを行う
・ミスをする相手だとあきらめて、通常よりも時間をかけて細やかにチェックをする
・一人前にしようとするのをやめる
・イレギュラーなタイプと割り切る
・「ひとりで一から十までできるようにする」という発想を一度手放す
・「通常、人はこう育つものだ」という自分のセオリーを一度手放す
・本来はひとりでやってもらいたいことでも、二人体制でやってもらうようにする
こちらが柔軟性を持ち、気持ちを切り替えてしまったほうが、気もラクに
なりますし、物事が建設的に進むはずです。
また、1対1で対応していると、自分ひとりが被害を被ることになってしまいます。
それを避けるためにも、かならず誰かを絡めて、チームで仕事をするようにしましょう。
あまりにも想像の域を超えたことをされたときは、極端な例で言うと、宇宙人、または異国の人だと思ってお付き合いをしていくといいかもしれません。
■イライラするのは時間の無駄
仕事を任せてハラハラすることが続くと、ついイライラしてしまいますし、ストレスも溜まってしまいますよね…。
ただ、「いつになったら安心して任せられるんだ!」と不満をためることに時間を費やすのは時間の無駄です。
不満に焦点を当てると、イライラやストレスがむくむくと膨れあがってしまうでしょう。
相手に対する怒りをぶつけたりしても、事態は好転しません。
どうしたら最小限のリスクですむのかを考え、対策のバリエーションをそろえておくことが大切です。
打つ手をたくさん持っておけば、イライラを減らすことができますよ。
こちら側が柔軟に対応することで、建設的に関われるといいですね。