日付:2022年04月10日
■相手にしてほしいことを具体的に伝えよう
仕事ができて、いろいろなことに気がつく人や完璧主義の人ほど、ほかの人の仕事もつい手伝ってしまう、という話をよく耳にします。
そのようなタイプの人のなかには、相手の仕事にも完璧を求めたり、不完全な状態を見過ごすことができず、つい手を出してしまう人もいるのではないでしょうか。
その際、やたらと手を抜いたりサボりグセのある相手をサポートする場合は要注意です。
こちらが良かれと思って手伝うと、
「やってもらえる」
と、甘えて依存されてしまうことがあるからです。
手を出したくなる気持ちをグッとこらえて、
「本当に自分が代わりに行う必要のある仕事なのか」
ということを、見極める必要があります。
「相手が手を抜くことで、余計な負担がかかる仕事内容であれば、代わりに行う」
というように、自分のなかで基準を決め、手伝うこと・手伝わないことの線引きを設けてみましょう。
■やってほしいことを具体的にすり合わせる
人それぞれ、仕事に対する思い入れはあるものですが、
「仕事は完璧であるべき」
「ここまで達成するべき」
という程度は人によって違います。
そのため、相手の手抜きが目立つ場合は、どこまでやってほしいかを一度話し合って、すり合わせることが必要です。
ここを明確にしておかないと、こちらが求める水準に相手が達することはありません。
また、仕事のレベルが低い人は2種類に分かれます。
「サボる人」と「気づけない人」です。
とくに、若い世代には、
「明確な指示を出してくれればできるんだけど…」
というタイプの人が多くいます。
ですから、
「ここからここまでをやってほしい」
と伝えることは、必須だと思っておきましょう。
具体的には、
「ここまでの範囲を、この期間で仕上げてほしい」
というくらい、わかりやすく伝えることがポイントです。
自分のペースと違うとつい手を出してしまいたくなりますが、そこはグッとこらえましょう。
「期限を明示する」
「進捗を報告してもらう」
といった取り決めをして、事前対策をすることが大切です。
また、できる人や完璧主義な人ほど、
「この前も言ったよね」
「わたしが新入社員のときは、◯◯だったんだからできるよね」
などといった言い方でつい相手を責めてしまいがちです。
その人の思考や行動のクセは一度では直りませんし、自分の過去を引き合いに出しても意味はありません。
パワハラにならないためにも、工夫した伝え方を心がけたいものですね。
何度も伝えて理解してもらう必要があることを覚えておきましょう。