-COLUMN-

ミスをしても毎回謝らない姿に過去の怒りが蓄積してしまう。パワハラにつながらないためにどう対応すればいい?

日付:2022年05月1日

■謝らない人は、自分の評価を下げている

 

人間なので、間違えてしまうことや周りに迷惑をかけてしまうことは誰でもあるものです。

そのことに対して素直に謝れない人が見受けられます。

さらに、言い訳をしてきたり「そんなことは聞いていない」と開き直ったような態度をとられると、余計に腹が立つものです。

 

そういうことが何度も重なると、「また謝らなかった」という悶々とした怒りが積み上がっていきます。

あまりに続くと、「この人はミスをしたり周りに迷惑をかけたりしても、少しも悪いと思っていないのでは…」と不信感までわいてきてしまうでしょう。

 

■相手に合わせて、損をしていることを伝えるか・受け流すかの線引きをする

 

謝らないことについて相手に言うか言わないかは、その人との関係性や自分の相手への感情などをもとに、あなたの基準で判断しましょう。

 

言える人、言ったほうがいい人の場合、

・「そこは謝ってほしかった」と、ストレートに伝える。

・「こんなデメリットがある」と、謝らないことで本人が損をすることを説明する。

 

たとえば、迷惑をかけたり、誰かが時間を割いてそのフォローをしていることを考えたら、「本当にご迷惑をおかけしました」と、謝ることやお詫びをするのが筋です。

それによって、周りは「次にまた手を貸してあげたい」「反省しているのだから許そう」と思えますが、謝らないことで、周りに優しく接してもらえる機会を失ってしまいます。

 

謝らない人には、どこかで必ず失礼な振る舞いのツケがまわってくるもの。

せっかく素晴らしい才能を持っていても、謝らないことで大きなデメリットを生むことに気づけないのは、とてももったいないことですね。

 

伝える選択をする場合には、パワハラにつながらないためにも、落ち着いてから声をかけるように心がけましょう。

 

もし「わざわざ言う必要はない」と判断するのであれば、相手への怒りをどう受け流していくかが重要なポイントです。

謝らない人に対して、許せない気持ちもわくかもしれませんが、

「世の中にはこういう人もいる」

「言っても変わらない人に、これ以上伝えても無駄かな」

「この関係は長く続かない」

というように割り切って、受け流すようにしましょう。

 

ストレスが溜まることにあまり時間を使わないようにできると、自然とラクになっていきますよ。

 

 

 

*『「あとから怒りがわいてくる人」の処方箋』(新星出版社)好評発売中!*