-COLUMN-

パワハラと言われないために、カッとなったときに手が出てしまうのを防ぐための対処法

日付:2022年07月1日

■感情を言葉で伝えられるようにする

 

日常のなかで、「ついカッとなって、言葉よりも手が出てしまった…」という話を耳にすることがあります。ニュースなどでも途絶えることのない出来事ですね。

 

日本アンガーマネジメント協会では、体罰を加えた先生を対象に、アンケートをとったことがあります。このとき「あなたはなぜ体罰をしたのでしょうか?」という質問に対して、「ついカッとなって」「言葉が出てこなかったから」という回答が多くあげられました。

言葉が出てこなかったから、ついとっさに暴力的な行為をとってしまった…。

それは、「つい…」ではすまなくなるかもしれません。

 

自分の思っていることが、もどかしくて言えないのであれば、

「自分がどういう気持ちで、本当はどうしたかったのか」

「何をわかってほしかったのか」

といったことを、暴力ではなく自分の言葉で伝えられるように鍛えていくことが必要です。

 

改善するには、怒りを感じた出来事をメモする「アンガーログ」がおすすめです。

「◯月◯日〜にイラッとした」というように、怒りを感じたことと一緒に「何を伝えたかったのか」「自分がどう思っていたのか」も書いていくようにしましょう。

 

とっさに言葉が出てこない状況が改善するまで、しばらく時間はかかるかもしれませんが、アンガーログをつけることで、言語能力を鍛えていくことができます。

言葉を収集することや本を読むことなど、ほかの人がどう表現しているかも、同時に意識していくことも大切です。

 

■語彙力を高めよう

 

言葉ではなくLINEのスタンプを使って表現することですませてきた若い世代には、言語能力がかなり低くなっている人も見受けられます。

何かがあっても「むかつく」「やばい」「ありえない」という言葉ですませてしまうことや、「いま自分がどう思っていて、どう感じているのか」を伝える言語のバリエーションが少なく、語彙力の乏しい人が増えてきました。

若い人だけでなく、大人も語彙力を鍛える必要があるでしょう。

 

『その感想、言葉にできますか?』(豊かな日本語生活推進委員会編・青春出版社)という書籍には、たくさんの感情を言葉にするフレーズが載っています。

言葉のバリエーションを増やすのもおすすめです。

 

本を取り入れたり、ほかの人の表現にも興味を持ったりして、語彙力を高めていきましょう。


 

 

*怒りの扱い方大全(日本経済新聞出版)好評発売中!*