-COLUMN-

チームのコミュニケーションを良好にする聴き方のコツとは?

日付:2023年10月20日

■聴く力は自分を成長させる

 

あなたは、人の話を聴くことを意識していますか?

 

一生懸命に自分の話を聴いてくれる人に対しては、必要なアドバイスだけでなく、より多くの情報や大切な事柄を教えてあげたくなるという心理が働きます。

 

とくに、まわりの人に教えてもらわなければ動けないことが多い新入社員や転職・異動したばかりの社員の場合、他者から情報を多く引き出せるスキルとしても、アクティブ・リスニングは有効です。

 

自分が配属された職場がどんな職場で、どんな仕事をしていて、日々何が行われているのか、自分は何をすればいいのか、といった情報をまわりの人が話しやすいように、アクティブ・リスニングを活用し、積極的に聴く姿勢を表現しましょう。

 

聴く力によって、情報の集まり方に大きな差が出てくるはずです。

「この人はわたしの話を聴いてくれるから、サポートしてあげたい」

「仕事に前向きだから面倒を見てあげたい」

と思ってもらえる人を目指して、聴く力を磨いてみてください。

 

Web検索から得られる情報も多々ありますが、現場を経験した人だからこそわかる情報を仕入れることも、とても重要です。

教える側からすると、部下が聴いているのか聴いていないのかわからない反応をされると、伝わっているかどうか不安になるものです。

 

このように、教える側の視点も意識することで、より聴く力も身につくでしょう。


 

■好かれる人は話をよく聴ける

 

「傾聴は最大の愛情表現」

これは、20年ほど前に心理学の講座を受けたときに言われた言葉です。

関係性にもよりますが、愛情の表現方法にはさまざまなものがありますね。

「大好きだよ」

「あなたは、◯◯がよいところですね」

というように、相手を大切に思っていると伝えることも愛情表現のひとつです。

 

また、相手が話しやすいように反応を返したり、話に最後まで耳を傾けたり、ときには相手の気持ちに寄り添って共感したりすることが、最大の愛情表現になることもあります。

 

実際に、無視をされた経験や話を聴いてもらえなかったという孤独感は、精神的にこたえるものです。

これを逆に考えると、話をきちんと聴くのは、話し手の心の支えになり、大事にされていると思えるような愛情表現にもつながります。

 

そのことが無意識に伝わっているからこそ、多くの人がじっくりと話を聴いてくれる相手に対して「この人に話してみようかな 」「この人に連絡をとりたいな」と思うのです。

 

そう考えると、口下手な人や積極的な対話ができない人であっても、聴く力を磨くことで、十分に人から好かれる人になることができると言えますね。


 

■安全な場をつくるには、お互いに相手の話を聴くことが欠かせない

 

心理的安全性が目指す要素のひとつに、立場が違ってもキャリアや考え方が違っても、対等に建設的な議論を交わせることが挙げられています。

これを実現するには、話し手が誰であろうと、相手の話に耳を傾けられる環境であることが不可欠です。

 

話を聴いてもらえない、意見を遮られる、否定される…という環境では、心理的安全性が成り立ちません。

素直に自分が思ったことを意見できること、提案できること、「わからない」と言えることも、欠かせないコミュニケーションなのです。

 

この積み重ねが、チームや組織で理想的な環境をつくり上げていくことにつながっていきます。

 

相手の話を頭から否定や批判することなく、遮ることもなく、耳を傾け合う関係を築いていきましょう。

 

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