-COLUMN-

チャンスを待つだけの身になっていませんか?

日付:2020年08月12日

■新しい挑戦にひるまない

「チャンスを与えてもらえない…」
「結局わたしにはチャンスがまわってこない…」
そう思い悩んで相談にくる人がいます。

でも、チャンスは誰かが持ってきてくれるものでも、向こうから勝手に
やってくるものでもありません。チャンスは自分でつかみにいくものです。
挑戦している人を、指をくわえて見ているだけでは、何も変わりません。
もし、あなたが本気でチャンスを手に入れたいと思うのなら、とにかく
チャンスをつかみやすい自分になることです。
それには日頃からの準備が欠かせません。

 

■努力をしているからこそ、チャンスはめぐってくる

「憧れの◯◯さんと一緒に仕事がしたい」
「いまの仕事ではなく、ほかの部署に移動してもっと自分を試してみたい」
仮にあなたが実現したいと思っていることがあるとしましょう。
あなたは、その叶えたい目標に近づく努力をしていますか?

憧れの人と仕事がしたいのなら、その人の講演やセミナーに参加してみる。
直接話を聞き、顔を合わせる機会をつくり、覚えてもらえるように働きかけてみる。

ほかの部署の仕事をしてみたいのなら、希望の部署に配属されるように必要な
知識やスキルを身につけたり、人脈をつくっておくのもいいですね。
そのようにして、自分から上司に働きかけて希望部署に配属された人や、
社内公募制のプロジェクトに応募して、提案したプロジェクトが採用された
という人もいます。

一方、それとは逆に、日々の準備をおろそかにして、いざ目の前にチャンスが
きたときに何もできずに終わってしまう人もいるのです。
当然のことですが、日頃の地道な積み重ねこそが、チャンスをつかむ一番の近道です。
つまり、チャンスをつかめるかどうかは、いざというときの準備がいかに大切かを
理解し、努力しているか――。
すべては、それまでの準備次第といっても過言ではありません。
だからこそ、日頃から、つかみたいチャンスとはどのようなものなのかを
イメージして、目の前にチャンスがきたときにつかみとれる実力をつけて
おきましょう。

 

■怖いと感じることにチャレンジするとき、自分の心に聞いてみる

とはいっても、新しいことにチャレンジするとき、迷いや恐れという感情が
わいてくることは誰にでもあります。
挑戦する内容が大きければ、その分迷いや怖れも大きくなるでしょう。

何か新たなことにチャレンジするには、それなりの時間や労力がかかりますね。
うまくいかなかったときには、リスクもともないます。
わたし自身は、挑戦するのをためらいそうになるとき、「面倒だなぁ」と感じるのか、
「怖いけどやってみたい」と感じるのかで、最終的に判断するようにしています。

たとえば、わたしにとって出版は、まさに「怖いけどワクワクする」と感じられる
チャレンジでした。
「もし売れなかったら…」ということを考えると、不安や怖れはかなりのものでした。
出版するにあたり、関わってくれる人たちにも迷惑がかかるし、名前が世に出れば
思いもよらないような誹謗中傷があるかもしれません。

最初の出版がうまくいかなければ、次の出版はないし、いまの仕事にも少なからず
影響が出ることも考えられます。
次から次へといろいろなことが頭をよぎりましたが、「このステップを踏まなければ
次に進めない」と思ったとき、覚悟が決まりました。

それとは逆に、さまざまな要素を考えた結果、誰かを巻き込んで迷惑をかけてしまう
ことがわかっている場合や、自分自身で取れる責任の範疇(損害金額なども含め)
を超えている場合は、「進まない」という決断をすることもあります。

 

■決断したなら人のせいにしない。結果はすべて自己責任

日頃からチャンスをつかむために準備をしていても、うまくいくかどうかも
わからない新たなことに挑戦するのは、いざとなるとやっぱり怖いことですよね。
準備や段取りも新たに考えなくてはいけませんし、リスクを考え出せば、
キリがありません。

それでも、挑戦することで、新たな自分の可能性を広げる機会になります。
きっとその経験は、あなたの人生の糧になるはずです。
一度や二度の失敗は誰にでもつきものですから、「怖いけどやってみたい」と
思うのなら、ぜひ挑戦してみましょう。

ただし、決断したのなら、その後何が起きても人のせいにはしないこと。
「どんな結果になろうとも、自己責任」ということを忘れずに、思いきって
チャレンジしてみてくださいね。