-COLUMN-

セクハラ上司への不快感がなくならない… ひとりで抱え込まずに信頼できる人に気持ちを話そう

日付:2021年12月20日

■ひとりで抱え込まない

セクハラを受けたときの不快な気持ちはなかなか忘れられず、時間が経っても苦しんでいる人が多い悩みです。

もし、相手がいまでも上司で、ずっとひとりで我慢していたり、悩んでいるのなら、そのままにしてはいけません。
すぐに組織の相談窓口や、信頼できる人に相談しましょう。

近年では、女性から男性へのセクハラのケースも増えてきました。
過去のことであれば、無理に忘れる必要はないものの、相手を恨む気持ちまでわいてしまうのなら要注意。

もし、何も手につかないぐらいの感情にとらわれてしまっている場合は、ひとりで抱え込んではいけません。その状態を放っておくと、いずれトラウマになってしまう危険性があるのです。

心を許せる人に、
「こういうことが不快だった」
「とても嫌だった」
といった心の声を聞いてもらいましょう。
当時の自分の気持ちを誰かにわかってもらうだけで、心を落ち着かせることができるはずです。

 

■「NO」という勇気を持とう

セクハラをしてくる相手と、実際に顔をあわせなければいけない場合、心身ともにとてもつらいですよね。

では、どのように対応すればいいのでしょうか。

 

<直接言えそうなケース>

「それは、いま話題のセクハラになっちゃいますよ」
と率直に言ってみましょう。
大切なのは、意思表示をすること。

でも、突然感情的になると、「ヒステリックな人」と認識されてしまうこともあるため、つらいかもしれませんが、できるだけ明るめの雰囲気で、まずは重くならない程度がいいですね。

<直接言えないケース>

相手に直接言えないと思うのであれば、もっと上の上司か、頼れる先輩に相談してみましょう。

「こういうことがあって、とても不快です。わたしが言うと角が立ってしまうので、どうしたらいいでしょうか?」
と伝えてみます。そのとき
「こんな言葉を言われた…」
「いつ、どんなタイミングでお尻を触られた」
「肩を抱かれた」
というように、実際にされたことを具体的に話すと、あなたの気持ちや深刻さが伝わりやすくなります。

ただ、セクハラの怒りが恨みに変わって仕事に集中できなくなったり、異性が怖くなってしまったら、これは専門のカウンセラーに頼らなければいけません。
大切なのは、自分自身の心をどうしたら癒せるかを考えることです。

怒りをため込んで爆発させてしまう前に、自分の気持ちを吐き出しましょう。そのとき、まずは「NO」の意思表示をします。
ひとりで対応しづらいなと感じるときには、信頼できる人の手を借りることもいとわないでくださいね。

したことは必ず返ってきます。
セクハラをした相手には、どこかで反省しなければならないタイミングがくるはずです。
これからの自分のしあわせのために、できることへ意識を向けましょう。

 

 

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