-COLUMN-

コロナ禍の中で感じた「社会や政治への怒り」をおさめる方法

日付:2022年02月20日

■コロナ禍のような「自分ではどうにもならないこと」に怒り、鬱々としている人は多い

 

わたしたちの生活を大きく変えた新型コロナウィルス。

コロナに対する政治家の対応や、なかなかよくならない社会に対して、日々怒りが倍増しているという相談をよくいただきます。

 

また、「自分ではどうにもならない」というもどかしさから、鬱々としている人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、コロナ禍のような「自分ではどうにもならないこと」に対する気持ちをどう対処すればいいか、お話ししますね。

 

 

■「自分ではどうしようもないこと」に意識を向けないようにしよう

 

コロナ禍で、「政治家の対応や、行動を規制されている時期にもかかわらず、守らない人たちを見るとイライラする」という声をよく耳にします。

 

世の中には、天候、自然災害、他人の感情など、自分の力ではどうにもできないことが多々あるものです。どうにもならないことだとはわかっていても、怒りを覚えてしまう。日常生活を送るなかで、誰もがこんな経験をしているのではないでしょうか。

 

ただ、「なんでこうなの!?」「なんとかならないの!?」と怒りを募らせてばかりいると、現実が変わらないことへのストレスがむくむくと膨れあがってしまいます。

 

ストレスを溜めないようにするには、自分でコントロールできないことに対して、「これは、自分のコントロール外のことだ」と見極め、受け入れるようにしていきましょう。

怒りをなくすことはできませんが、その怒りを必要以上に大きくしない行動は、自分で選ぶことができるのです。

 

 

■「デジタルデトックス」で怒りのもとをシャットアウトしよう

 

では、怒りを大きくしないために、自分でできることには何があるでしょう。

 

「デジタルデトックス」という言葉を、聞いたことはありますか?

コロナ禍のようなケースでは、自分ができる感染予防を続ける一方で、インターネットやSNSなどから流れてくる情報を、あえてシャットアウトするという人も増えてきました。

こうした手法を「デジタルデトックス」といいます。

 

昨今は、さまざまな情報に触れる機会があります。でも、それらが目や耳に入ることで気になってしまい、余計にストレスが増してしまう場面が多いもの。

ですから、いきなり「デジタルデトックスをしよう」と思っても、身の回りに情報が多い分、すべてを制限するのはハードルが高いでしょう。

 

まず最初は、

「3日間、SNSを見ない」

「1週間は、テレビの情報番組を見ない」

「決めたサイト(または新聞)のみで情報収集をする」

といったように、期限や手段を限定して挑戦してみてはいかがでしょう。

入ってくる情報を減らすことで、イライラも不要に大きくならず、落ち着いて過ごせるはずです。

 

残念なニュースも多い世の中ですが、触れる情報を自分で選択することで、心を平穏に保ちたいですね。

 

 

*『「あとから怒りがわいてくる人」の処方箋』(新星出版社)好評発売中!*