日付:2021年11月20日
■オンラインでは注意しづらいと感じる人が急増中
リモートワークが推奨され、多くの企業でオンライン化が進んだことで、リモートワークならではのご相談を受けることが多くなりました。
「オンラインでは、なかなか注意ができない…」
「指摘したいことはあっても、オンラインでは言い出しづらい…」
オンラインという状況下では、リアルで対面しているときよりも、相手の反応や表情の変化がわかりにくいため、注意をするのは気が引けると思っている人が多いようです。
しっかりうなずいている人や、表情に変化があってリアクションが大きい人の場合は、話を聞いてくれているということが伝わってきます。
でも、オンラインで相手が何も反応してくれないと、「わかっていないのかな」と思ってしまい、ずっと説明し続けてしまう人もいるようです。
■オンラインでは、注意したあとのフォローがしづらい
相手にとって耳の痛いことを伝えるとき、対面であれば、相手がどのように受けとめたのかを観察したり、顔を合わせたときにフォローをしたり、様子を確認したりすることができました。
ところが、リモートワークになってからは、オンラインでの打ち合わせやミーティングのみのやりとり…。
相手のリアクションも、対面時に比べると読み取りにくく、ミーティング後に、相手がこちらの話をどう受けとめたのか、確認することもできません。
そのため、耳の痛いことを言わなければいけないときに戸惑ってしまう、ということが、多くの職場で起こっているのです。
■事実確認をしたうえで、端的に伝えよう
もしあなたが言いづらいことを相手に伝えようと思うのなら、事前に内容を紙に書き出しましょう。
そして、かならずわかってもらいたいことだけに絞るようにします。
一度にあれこれ言い過ぎてしまうと、相手が受けとめきれなくなってしまうものです。
話をするときには、伝える内容は最大で3つまでと決めてしまいましょう。
また、長いアドバイスは、説教のようになってしまうので、逆効果です。
注意をすると決めたら、まずは事実確認を行いましょう。
「11月○日の○○社様との打ち合わせの際に、〜〜ということがありましたよね?」
「今回、このようなことがあったため、次からはすぐに報告することと、その日のうちに対応するように注意してください」
と、限られた時間のなかで要点が伝わるようにまとめられるといいですね。
オンライン上で相手を注意するときには、端的に伝えることが不可欠です。
注意する前には事実確認を行い、要点を整理して伝えること。
リモートワークが当たり前になったいまだからこそ、オンラインならではの配慮も大切にしていきたいですね。