日付:2021年10月1日
■自分ができるかどうかを冷静に判断する
やる気があって、いろいろなことに挑戦することはとてもいいことですよね。
でも、なにかをお願いされたとき、「やります!」と言っておいて、
じつはできないとなると、相手の信頼を大きく失ってしまいます。
「できない」と断ってしまうと相手をがっかりさせてしまうのではないか、
やる気がない人と思われてしまうのではないかと思う人もいることでしょう。
でも、決してそうではありません。
求められていることに対して、自分ができるかどうかは、冷静に見極めなくてはいけません。
そして、仕事にとりかかる前でも、とりかかっている途中でも、
できることとできないことは明確にして、伝えなくてはいけませんね。
なんでも引き受けて、結局中途半端な結果になったり、途中で投げ出してしまえば、
相手の信頼を失うことにつながります。
ですから、最初に「できる」「できない」の境界線を伝えておいたほうが、
相手に対しては親切で、失礼ではないのです。
■できないときは代替案を伝えてみる
相手の要求を断らなければいけないとき、「できません」という答えだけで終えてしまうと、
そこで関係が終わってしまうことがあります。
できることはしたいと思うけれど、要求どおりにはできないという場合、
「その代わり◯◯ならできます!」という代替案を用意することが大切です。
◯「その件は残念ながらお応えすることができません。ただ、このような案でしたらご協力できるのですが、いかがでしょうか」
提案したいことがあるときには、相手の要求を飲む代わりに
こちらからも言いたいことを提示してもいいですね。
◯「今回はおっしゃる通りに対応いたしますが、今後は〜していただけないでしょうか」
◯「今回は〜の金額でお受けいたします。できれば◯◯の件も弊社にお任せいただけないでしょうか」
こうした提案は交渉の第一歩でもあります。
断るだけではなく、さらに全面的に引き受けるのみではなく、提案をしてみませんか。