-COLUMN-

つい気を抜いていませんか? 想像以上に見られているとっさのひと言力

日付:2021年04月1日

■評価が上がるとっさのひと言

 

とっさに出てくるひと言が美しいと、それだけで好印象を与え、評価もぐっと上がることを、ご存じでしょうか?

まだ駆け出しの頃、先輩の女性講師から「言葉遣いには、その人の育ちが表れるもの。
でも、本人の意識が変わればいくらでも変えられるところでもあるんですよ」とアドバイスされたことがあります。
人前で話をする機会が多いだけに、わたしはその言葉をいつも心に留めています。

 

たとえば、とっさのとき、あなたはこんな言葉が出てくるでしょうか?

・上位者に何かを頼まれたとき…「◯◯の件、かしこまりました」「承知いたしました」

・相手に何か負担をかけるとき…「お手数をおかけします」

・相手が忙しい日々を過ごしているとき…「ご自愛ください」「お身体に気をつけてください」

・上位者に教えてもらうとき…「◯◯という理解でよろしいでしょうか」「ご教示ください」

・訪問してもらうとき…「ご足労をおかけします」

・公式な場で名乗るとき…「わたくし」

 

■語尾を言い切るだけでも印象は変わる

 

TPOをわきまえて言葉を使い分けしている方も多いと思いますが、普段友人同士で「◯◯だね」「◯◯だよ」などと、気軽に話をしている女性が、上司やクライアントとのやりとりで「◯◯の件について、ご検討いただけるとありがたいのですが、いかがでしょうか?」と美しい敬語で話をしていると、相手や状況によって言葉を使い分けられる聡明な人なのだと評価されます。

語彙力が豊かで、スマートなやりとりができる女性は、それだけで一目置かれる存在になるでしょう。
とはいえ、敬語を完璧に使いこなすのはなかなか難しいこと。

ですから、「□□の件なのですが…」「□□だったと思いますが…」と語尾を濁す話し方をしてしまっているなと、心当たりがある方は、まず、「□□の件です」「□□と思います」と言い切ってみるところからはじめてください。

 

短いフレーズで、語尾を言い切る。
少し意識をして実践していくと、それだけでも随分印象が変わりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。